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「聖女にはなりたくないので森でまったり暮らします」感想。

久しぶりの文庫本小説感想です。

BOOK OFFに久しぶりに行けたー。

なかなか行けないからね。この状態だと。

 

今回は異世界転生モノです。

あれ?前もkindleそういうの読まなかったっけ?

…まぁだいぶ前だしいっか!!!

ヨシ!

続きを読む、から感想に移ります。

 

物語は主人公・乃愛ちゃん腐れ縁のジュエラと一緒に異世界に転生する所から始まります。

こういうのだと二人が事件解決の為に結託して~って選択肢がありますよね。

…しかしこの物語というか腐れ縁のジュエラにはそんなものありません。

 

先ず最初に二人の特徴・関係から。

主人公:乃愛(ノア)ちゃんは地味な女の子。

お人好しかつ控えめ…な感じの子です。

そして腐れ縁の嬬江羅(ジュエラ)

とんでもねぇDQNネーム感。

おそらくジュエリーから来てるんでしょうが当て字がすごい。

まぁ実際問題DQNネームの当て字ってとんでもないですからね。

浅田未だに「た」に「汰」って使ってる名前見ると違和感を覚えてるんですよ…。

彼女の性格はとんでもねぇビッチかつ性格の悪い女。

よくこういう小説だと悪役令嬢が居て彼女と主人公の対比がって感じなんですが、

彼女はもう

悪役令嬢という方々に失礼なくらい破綻しています。

悪役令嬢モノも買おうと思ってたんですが今回は見送り。

次購入いつになるか分からんけどね。

この本含め二冊買ったから二冊目を読んでからですね。

 

口を開けば「また男たちがジュエラを巡って争っちゃって~」とか

「複数の男性に愛されるなんてつらーい」とか。

地味めなノアちゃんには「地味でモテないからいいよね」とか

「ジュエラと違って胸ないもんね」とかボロクソに罵ります。

 

ノアちゃんもうこの子と縁切れよ…。

 

卒業後違う大学行くんでしょ?切るなら早い方がいいって。

ああもう手遅れだったのか。

ノアちゃんお人好しだから…。

ずるずる行っちゃったのね。

 

…とか言ってたら急に頭上に薄い円盤状の水のようなものが現れます。

「聖女様…」と呼びかける声が聴こえてもきます。

どうやら異世界転生した人は「聖女」となるそうです。

 

それに選ばれたのはノアちゃん?

…と思ってたら突然ジュエラが割り込んできました。

「ノアみたいな地味でチビな奴が聖女なわけない!」

「何かの間違いでしょ変わりなさい!」

とか言って。

 

ジュエラが割り込んできたおかげで

異世界に転生したのは二人となりました。

さて冒頭で述べた通り、この二人は協力関係とはなりません

むしろジュエラがノアちゃんをいびり追放します

異世界の人々(王国の幹部さんたちかな)には

「ジュエラが聖女、ノアは世話係」と主張するジュエラ。

(異世界転生に前々から興味持ってたりそれを望んでいたから

如何にもな仮名を決めてもいた…。どんだけやねん。)

幹部さんたちからジュエラは聖女として崇められ

あれよあれよと事が運んでいきます。

 

あとこの世界では

「聖女の体液が人々に恵みをもたらす」とされているそうです。

一体何処の邪教の類なんですかね…。

こんなの対魔忍作った所レベルの闇でもない限りそうそう出てこないでしょう。

ママは対魔忍(ぷちぱら文庫 344)

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んまぁー体液っていうと「唾液」から始まるものですけど、

この世界ではもうほぼダイレクトに

「愛液」を要求してきます。

女王メイヴ経血でしたが…いや彼女は勇士にだし…。

さすがに民衆全員には…。

ていうか

聖女って何よ…。(投げやりな哲学の姿勢)

 

ものの見事にジュエラの身勝手な行いによって追放されてしまったノアちゃん。

異世界転生して追放とはもうホームレスじゃん?

追放モノと異世界転生を融合させた最悪の状態ってことですか。

つら…。

追放モノも買おうと以下略。

 

などと悩んでいたところにやってきたのは

騎士団長のシエル。(長髪美青年。)

彼はノアちゃんに住み込みで働くことができる家を紹介してくれました。

なんて優しいんだ…。

やはり長髪美青年にはいい人が多いんですね…。

(ですね、絶対嘘です。)

 

彼に紹介された家に行くとそこに住んでいたのは

分かりやすいくらい魔法士なおばあさん、ルベルさん。

千と千尋の神隠しのあの人とまでは行きませんが分かりやすい人でした。

 

彼女のお家で住み込みで働くノアちゃんは

徐々にこの世界でのスローライフになじんでいくのでした。

まーぁ聖女としていたら 愛液どうのこうので大変でしたからね。

そこはジュエラに譲っててよかったかも。

 

…と思ってたのですが、急展開です。

仕事を紹介してくれた騎士団長:シエルがやってきて、

「実は聖女として選ばれたのはノアで、ジュエラにはその素質がないのでは?」

という旨をノアに伝えます。

さらにお婆さん(シエルの師匠)から告げられたのは、

「聖女(ジュエラ)が決まってからモンスターが増えた、もう彼女は聖女じゃなくて悪女だよ」

という事実。

 

あ、じゃあやっぱジュエラって異分子…。

でもジュエラは聖女の座を譲ろうとはしません。

理由は勿論「チート能力でイケメン逆ハーレムしたいから」。

いやチート能力備わってないから今モンスター増えてんだって…。

しかもジュエラはノアちゃんが徐々に気にかけるようになったシエルに

夜伽の相手になるよう命令します。

ああもう滅茶苦茶だよ…。

 

しかしこれには種も仕掛けもありました。

シエルはジュエラと何度か夜伽をしているように

「幻覚」を見せる魔法を施していたのです。

これは後ほどわかることでしたが。

 

悪女でビッチなジュエラに振り回されながらもシエルと愛を育んでいくノア。

…森でまったり暮らすのでは?

ゆるーく行くかと思えばだいぶハードですよこれ。

 

この作品は異世界転生悪女を勧善懲悪で撃退…なのが含まれるので、

ジュエラはバッドエンドに向かうわけですね。

それと同時に聖女の素質があるノアちゃんが聖女の座に就く、と。

これ、ジュエラが牢に入れられて終わり…かと思いきや

セックスしないと死ぬ病気(とかジュエラが言いつくろったらしい)なんですよね?

じゃあオークやゴブリンみたいなのに輪姦されてください(死刑宣告発言)」

みたいなことを言われてしまいました。

 

異世界こえー。

やっぱり対魔忍の世界じゃないか。

ジュエラは感度3000倍になって帰ってくるんだね。わかった!

 

そしてノアちゃんとシエルはラブラブに、そして永遠の愛を誓うのでした。

(かなり端折った感じですけど、今までがズルズル長すぎたんやでという気持ち)

 

この小説は結構分厚かったんですが、

スラスラと読めました。

やはりヤンデレ成分が微塵もなかったからでしょうね。

修羅みが少なくてさっぱりしています。

 

おそらく…の話ですけど、

この小説はフォロワーさんにおすすめしても大丈夫だと思います。

超個人的な意見ですけども。

 

今回はココまでです。

ありがとうございました。