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悪役令嬢、ブラコンにジョブチェンジします 感想。

またまた悪役令嬢モノです。

Kindleでめっちゃ買ったので読み進めています。

楽しいものは楽しいですよ?

こちらの作品は悪役令嬢に転生した主人公がフラグ回避で逆ハーレム…

ではありません。

タイトル通り「ブラコン」ジョブチェンジして、

お兄様と仲睦まじく過ごす作品です。

 

悪役令嬢モノだと嫌われ役に転生!→しかしフラグ回避によって逆ハーレム!?

がもう定番になってしまっているので、

この作品は少し方向性が違ってくるのではないかと思います。

大変個人的な感想ではありますが。

 

それでは続きを読む、から感想スタートです。

 

主人公は前世ではアラサー女性。

そこから転生して10代の女の子…悪役令嬢となります。

 

ここで他の悪役令嬢モノならば

「自身に降り掛かる破滅フラグを回避する」

だけが目的や目標となります。

ですがこの作品はもう1つ目標があります。

「お兄様の過労死を阻止する」です。

なんとこの兄妹は生い立ちが不幸だったのです。

 

その所為か

お兄様は公爵として多忙な日々を過ごし、

過労死一直線で皇国滅亡フラグとなってしまうのです…。

いくら悪役令嬢でもこんなのってないよ!

 

なので主人公が転生した悪役令嬢:エカテリーナは「ブラコン」にジョブチェンジして

公爵であるお兄様:アレクセイの負担を減らそうと試みます。

もう課題の難易度が高めになりましたね。

10代の女の子が一人の男性を守る、自身のフラグをへし折る。

どっちもこなさなければならないのです。

 

……と前途多難!どうしよう!

みたいな雰囲気になってしまってますが、中身(前世)は会社勤めのアラサー女性。

前世の経験を活かしてお兄様のサポートをして順調に過労死フラグを潰していきます。

こういうのいいですよね。「経験」から来る能力っていうの。

転生モノってなると酷けりゃ「え!?どういう経緯で君そんな能力を!?」ってのが出てきますから。

 

ちょっと順調に事が運びすぎてるような気もしますがそこは大らかな心で。

 

さてフラグ回避によってエカテリーナ周辺はどうなったかというと。

兄妹は周囲の人間が割って入る事など不可能なほど強い絆が生まれており、

その周囲の人々(皇国関係者やゲーム主人公)も特に窮地に陥ったりとかそういうのはなく。

比較的穏やかに暮らす事ができるようになりました。

 

最新刊ではポジションは悪役令嬢だけどフラグ回避によって優秀な令嬢となったエカテリーナの代わりに

「ガチの悪役令嬢」として現れた少女(とその親)がお兄様の婚約云々で言い寄るなんて騒動もありました。

まあ見事にお兄様にあしらわれ、家族諸共断罪・位を剥奪で騒動は鎮まったのでした。

断罪 悪は夏の底に

断罪 悪は夏の底に

  • 作者:石川智健
  • 発売日: 2020/07/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

わーおこれが断罪。

やはり乙女ゲーム舞台だからかそれはちゃんと行うんだ……。

そしてお決まりの

側近「あの人物にはもっと重い刑を課して罰した方が…」

お兄様「いや、それ以上は彼女(エカテリーナ)は望んではいないだろうからやめておこう」

……が入ります。

ラノベの中のザマァ展開の結末って大体こうなるよね。

いや悪いとは言いませんけど。

浅田もやりかねんし。


さて総合的な感想となりますが、

「転生したら恋愛しなければならない、なんて決まりはない」

というモノをひしひしと感じた作品でした。

サポートに努めるのも一つなのです。

 

感想は以上となります。

ありがとうございました。