今回は異常です。ありがとうございました。

DLsiteがるまにの作品感想やラノベ感想などを投稿しています。

かの侯爵令嬢に転生したので今度は絶対に生き残ります! 感想。

今回は悪役令嬢ではありません。

令嬢に転生、なんですが乙女ゲームが舞台じゃないです。

テイストとしてはやり直し令嬢に近いかも。

KindleUnlimitedは便利だなー。

こういう風に様々なラノベに出会える。

ただ難点は、BOOKOFFや本屋でいちいちAmazonアプリ開いて

KindleUnlimitedで出てないか調べなきゃならない所ですね。

スマホポチりながら本棚で本漁るのマジで不審者に見えてそう。

ヤバい。

 

それでは続きを読む、から感想スタートです。

主人公:シエナ前世で通り魔に刺されて死亡して

侯爵令嬢になった女性。

前世でのあれこれを今世で味わう事のないように日々自衛を欠かさず生きていました。

 

ですがその日常が崩れ落ちてしまいます。

 

なんと夜伽相手となった女性を次々と捨てて行くという

とんでもない陛下:イザクの夜伽相手として城に赴くことになったのです。

これは生命の危機です。

彼女は完全武装と言わんばかりに色々なアイテムを城へ持って行こうとします。

 

彼女はさながら暴君と化した王を鎮めるシェヘラザードのよう。

珍しく落ち着いて眠ることができた、とお褒めの言葉を頂きました。


彼が何故女性への当たりが強かったのかというと、

昔右目を失った際に母親から「化け物」「異形」と蔑まれ続けた為。

しかも殺されそうな勢い。

 

彼は失った右目の上から眼帯を付けています。

さて、このスタイルと先程のエピソードからとある人物を思い浮かべると思います。

 

……伊達政宗です。

(なんと終盤というかアフターストーリーで

「もしかして彼は伊達政宗の生まれ変わりなのでは?」と考えてしまうような話があります。

もしかすると…ですね。)

 

母に忌み嫌われた所為で女性不信に陥っていたイザクも、

シエナ「絶対に死にたくない」「生き延びてやる」という強い意志からくる数々の行動に惹かれていき

彼女を妃に迎え入れようと迫るようになりました。

でもそこに障害が発生します。

 

第二王子である弟:フェリエドです。

あるあるですよね。

忌み嫌われているけど長男かつ強い人の方が次期国王に近いっていう。

それが気に食わない弟っていうのがね。

 

彼はイザクを次期国王の座から引き摺り下ろす為なら手段を選ばない。

だからシエナも利用する。イザクを忌み嫌う母をも利用する。

ああーヴィランに徹する描写ですわよ!

この作品の完全なる敵役はフェリエドか!

 

でもそんな企みも

イザクの「王に成り得る格」と

シエナの「絶対に生き延びる、イザクも生き延びさせてやる」の意志で

粉々に砕け散ったのでした。

テンプレだけど「愛の力」って奴よね。


実はイザクを愛していた(彼の持つ能力が恐ろしかっただけ)母と、

イザクへの暗殺未遂等々の罪で捕縛されたフェリエド

今回の騒乱を共に引き起こした家臣たちと一緒に地下牢へと幽閉されて事件解決。

 

そしてイザクとシエナは婚約し幸せに暮らしたのでしたとさ。

……っていうね。

 

総合的な感想ですが、

こういう転生系って全体的にノリがダルくなりがちと浅田は個人的に思ってるんですよ。

でも今回は淡々と…というか主人公の生き延びてやるという意志が

めちゃくちゃハッキリしっかりしてたから変にダレることなく物語が終わったように思えます。

ここ本当によかった。

 

やっぱ一冊読み切りだったからなのかしら。

 

というわけで今回はここまでです。

ありがとうございました。