もしかすると私は今回問題作を読んでしまったのかもしれません。
今回読みましたのはこちらの作品。
表紙で麗しい女性がナックルを嵌めて臨戦態勢…というインパクトが凄まじいです。
さて今回なぜこの作品を読もうと思ったのかといいますと。
近所の書店の女性向けコミックスコーナーでこの作品のコミカライズ版が目立つ所に置いてあったからなんですよね。
なので今回読んでみようと決意。
じゃあ目に入ったコミカライズを読めばいいじゃん!となるんですけど
私は原作が気になってしまう質なので文庫本購入。
- 簡潔な感想
- (主人公が)スカッとする話
- 敵が本当に「殴ってもいい奴」みがある
- 腹黒王子との掛け合い
- 「ああそういえば全体的にハイスペックでしたね」と思い出すぐらい「武術>(超えられない壁)>魔法」
- 最後に
それでは続きを読む、から感想です。
簡潔な感想
ブレない武闘派主人公:スカーレットがクソ極まりない悪党や敵をボコしてスッキリするお話。
よくあるザマァだと「主人公が大して手を汚さずに周囲が敵を責めて…」なんですが、
この作品では「主人公自身が(返り血で)手を汚す」モノとなっています。
主人公無双って感じですが不思議とイラつかない無双ぶり。
(主人公が)スカッとする話
表紙にある通り主人公はナックルを嵌めて「殴る」。
それはもう周りが敵の血の海ができるぐらい徹底的に。
ある時は敵をアッパーカットで空中に打ち上げる。
そして彼女は「はースッキリした」と言ってこの場を収める(彼女基準で)。
読者である私もスカッとはしますけど、読み進めていくうちに
「よ、よかったですね…」とちょっと引き気味になってしまいました。
だから「スカッとする話」じゃなくて「スカーレット自身がスカッとする話」です。
敵が本当に「殴ってもいい奴」みがある
敵と言ってもさまざまなタイプがいるのですが、
最初の「突然の婚約破棄を宣言した第二王子とその浮気相手」の話を。
スカーレットは第二王子のカイルと婚約関係にあったのですが、
突如舞踏会という大きな場で婚約破棄宣言。
動機等を聞けば全て浮気相手に出まかせ・出鱈目を吹き込まれてそれを真に受けた様子。
しかも彼女を「悪役令嬢」扱い。
今までこのバカな王子の為に如何なる馬鹿馬鹿しい行いを我慢してきたスカーレットは
もう限界!という状態になり彼と浮気相手にこういうのです。
「最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか」
…と。
後は浮気相手の顔面を思いっきり殴り第二王子を担ぎ上げようとした愚か者たちを拳で粛清。
まあこれだけやればスッキリするでしょう。
呆れるぐらい馬鹿な人たち相手なんですから。
腹黒王子との掛け合い
彼女の拳で解決するスタイルを「面白い」と言って彼女に同行する男性。
それは元婚約者の兄であり第一王子のジュリアス。
彼は大変腹黒な人物で、常に嫌味な態度で周囲に接している曲者。
その嫌味にさらに嫌味で返すスカーレット。
このやりとりが数ある魅力のうちの一つですね。
「ああそういえば全体的にハイスペックでしたね」と思い出すぐらい「武術>(超えられない壁)>魔法」
スカーレットはひたすら殴るスタイルなんですけど、実は魔法や加護を使う場面もあるのです。
……圧倒的に「殴る蹴る」が多いんですけど…。
魔法も加護もハイスペック。ええ!これでもう全部無双で解決じゃないですか!!ってなるぐらい。
そういえば序盤で彼女学園ではエリートクラスって言ってましたね…と。
そう思っちゃうぐらい「殴る蹴る」が圧倒的です。
最後に
「自身の力で敵をねじ伏せるのが好き!」って人にはいいかもしれません。
後恋愛ムーヴいらないって人にも。少しだけあるんですけど、やっぱり彼女の武力が圧倒的ですので……。
今回は以上です。
ありがとうございました。