タイトルからわかりますようにヤンデレモノです。
それでは続きを読む、から感想です。
簡潔な感想
タイトルのノリから「コメディ寄りかな?」と思っていたのですが、
読み終わると「壮絶でシリアスな小説だった…」となってしまいました。
テンプレなヤンデレ揃いではありますが
この小説の世界観でやや独特なモノに思えます。
主人公の持つ「凶相」
主人公:メーシャは美しい女の子。
ですが彼女は「病んだ男を引き寄せてしまう」という「凶相」を持っています。
「凶相」はどうやら先祖代々女性に見られるモノだそう。
彼女の祖母も凶相持ちで病んだ男たちに言い寄られました。
それから祖母はどうしたかというと、
「愛を囁く病んだ男5人と結婚する」という思い切った行動により事態を丸く収めたのです。
かなりぶっ飛んでいますがこれはこの作品の世界ではおかしくありません。
この世界では「一夫多妻」も「一妻多夫」も許されているので、祖母の選択は英断とも言えます。
私としては権利があってもそれを実行できる祖母に尊敬の念を抱いてしまいました…。
主人公に愛を囁くのは病んだ男たち
やはり主人公に近づく男は病んでいる者のみ。
病んだ男の中には自分の血をインクにして彼女にラブレターを送った人が居ました。
大変気持ち悪かったです。
でもそんな恐ろしい男たちから彼女を守ってくれる男性が2人居ます。
実は王族のユスターと彼の側近のギグフラム。
彼らと共に生活を送ることである程度の平穏な日々を得ることが出来た…のでした。
転機は3人目の「彼女を守ってくれる男性」アルフレッドが来た時。
アルフレッドは変質者に襲われそうになったメーシャを助けてくれた恩人。
そしてメーシャの初恋の人。
そんな彼と彼女の距離が近付いたことでユスターとギグフラムの様子が少しおかしくなります。
おかしくなる…というと前までまともみたいに聞こえますが、
前までも2人の様子はおかしかったですよ。
更にアルフレッドもおかしかったしで。
(3人とも自分とメーシャの障害になりそうな奴らは平気で殺そうとしますし)
タイトルや凶相についての説明通り、3人ともメーシャに歪んだ愛情を持つ「ヤンデレ」なのでした。
最後に
こちらの作品、シリアス気味にヤンデレです。
(主人公が)気付いたら彼らはヤンデレだった…の持っていき方が良かったと思えます。
くどくもありませんでした。
今回は以上です。
ありがとうございました。