ざまぁする気が満々な表紙の作品。
私はここまで清々しくハッキリしていると、
たいへん好感が持てます。
それでは続きを読む、から感想です。
簡潔な感想
表紙では魔法で今まで嫌がらせをしてきた奴らに反撃!
……な雰囲気だったのですが、
読んでみると
「魔法……あんまりなかったな…」
と呟きそうになりました。
表紙詐欺?
世の中にはCM詐欺があるのだからこれは許容範囲内なのでしょうか。
私はちょっと納得行ってませんね。
理不尽に虐げられてきたので報復攻撃
悪役令嬢だから、最強チートな魔力持ちで化け物みたいだから、態度が気に入らないから……
様々な理由で家族を始め周囲の人々から虐げられてきた主人公:セシル。
ただ最強チート魔力持ちなだけで、よくよく考えたら別に自分は悪くないのでは?
(主人公を邪険に扱ったり虐げたりしていないし)
そう思った彼女はあらゆる手段を用いて
今まで自分を虐げてきた人々に最大級の仕返しを始めるのです。
チート魔力を使って成敗、じゃなかった
上述しましたように私は表紙の通りに彼女はチート魔力を用いて
敵をボッコボコにしてざまぁ!だと思っていたんです。
しかし彼女のやってみせた仕返しが何と言うか小規模……。
悪事を働いてる様子を映像に残してそれを大勢の人間に公開する、という行為の連続。
表紙の「炎魔法で自分に嫌がらせしてきた奴らを燃やしながら優雅にお茶を飲んでいる」シーンが1個もなかったんです。
拍子抜けすらできなかった私。
おまけ程度の魔法師団編
学園卒業後魔法師団という団体に入って軍人のような生活を送るセシル。
やはりセシルは最強チート魔力持ちなので同期の男性に(体力面以外)引けを取らない。
……でもちょっと「そこまで必要な話だった?」と疑問に思ってしまうモヤモヤ感。
登場人物紹介ページで結構大きめに取り上げられてたキャラが作中ではパッとしないし……。
最後に
タイトルの「優雅に微笑む」は何処にあったんでしょうか。
終始すまし顔だったのですが。
こちらとしては全然微笑むことが出来ませんでした。
あと2巻ぐらい必要だったのでは、と思うぐらい物足りなかったです。
今回は以上です。
ありがとうございました。