メタいアイテムをお持ちな主人公のお話。
それでは続きを読む、から感想です。
簡潔な感想
何か……聖女モノにある「鑑定スキル」みたいなのを取り入れた作品だな、と思いました。
攻略本=聖女の鑑定スキル、みたいな。
そしてこの巻で終わらせる為なのかえらく展開が早い。
このキャラ急に目立ち出したけど何があった!?→え?これだけ?
みたいなのが多々見られます。
あと独特な設定があるのにあんまり活かされていないように思えるのが残念感があります。
母の形見の攻略本を携えフラグ回避
乙女ゲームの世界に転生した母が亡くなる前に主人公:レベッカがもらった形見の品。
それは「攻略本」。
これを使えば悪役令嬢ポジションのレベッカは破滅フラグを回避できるという。
……本当に?
その攻略本、帯に「大丈夫。」とか書いてないですか?
ファミ……
でも読み終わってみると、
「攻略本…活かしてたっけ?」とスッキリしませんでした。
ただ周囲の人間のプロフィールや特徴を見たり行動パターンを見てるだけ。
それはまるで聖女モノで聖女な主人公が相手のステータスを見る「鑑定スキル」のよう。
だから攻略本が然程重要なアイテムと思えません。
ゲーム主人公の奇行が癒しに思える不思議
悪役令嬢モノだとよくあるのは
「悪役令嬢に好意的なゲーム主人公」。
この作品にもそんな人物は存在します。
彼女は只管脳筋系。あと怪力。
リンゴを片手で握りつぶしたり、窓枠などをグニャリと曲げたり。
細身の何処にそんな力が?と思うぐらいです。
でも何だかこういうキャラ…好きです…。
パワフルなの…癒しに思えるんです…不思議…。
個性的なキャラが沢山居るのに勿体ない
この作品には優秀な生徒は「称号」を授けられるという独特な設定があります。
「四強」とかの四天王や柱みたいな。
作中ではその座を目指して勉強しまくったり魔法を駆使したり幻獣を呼び出したりと奮起するシーンがあります。
でもそれが事件解決とか関係が深まるとかにはあんまり機能していないように思えました。
結局自身の感情表現じゃん……みたいな。
そして四天王みたいな素晴らしいグループがあるのに
それに属しているキャラが顔出しして二言三言アレコレして退場…みたいなのは本当に勿体ないと思いましたね。
最後に
シナリオの強制力には勝てたみたいですが、
どうやって回避できたのかが分かりにくい感じがしました。
今回は以上です。
ありがとうございました。