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完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる1 を読みました。

理不尽すぎて困ったものです。(マジレス)

それでは続きを読む、から感想です。

代々聖女を輩出する家系に生まれたフィリア。

幼少からのスパルタ教育により、歴代最高の聖女と呼ばれるようになった彼女は、第二王子ユリウスと婚約する。

しかし、完璧すぎて可愛げがないと、フィリアはユリウスに婚約破棄されてしまう!

さらには、聖女のいない隣国へお金と資源を対価に新しい聖女として差し出され、故郷から旅立つことにーー。

悲惨な待遇を覚悟していたフィリアだったが、そこで待っていたのは予想外の大歓迎!フィリアはその状況に戸惑いつつも、魔物被害には結界、流行り病には新薬の作成と、聖女の力を発揮し様々な問題を解決していく。

そうして、隣国でも活躍するフィリアは、過去の文献から魔物の大量発生を予見。周囲の人々と協力し、早々に対処へと動くことで、国を守ることに成功する!

一方、彼女を手放した故郷は破滅の危機にさらされていてーー!?(あらすじより引用)

 

評価:★★★★★★★☆☆☆(7/10)

簡潔な感想

主人公はとんでもなく優秀、だけど無双したりはしません。

タイトルと帯紙通り、隣国に売り飛ばされた主人公が隣国で大活躍。

そんな彼女が抜けた故郷の国は大変な状態に……というお約束。

お約束なんですけど、主人公の妹視点のお話もあることで陳腐なものにならなかったのが良かったと思います。

 

優秀な聖女である主人公、隣国に売り飛ばされる

過酷な修行によって歴代最高の聖女となった主人公:フィリア。

ある日彼女は婚約者であるユリウス殿下に婚約破棄、そして隣国への追放を言い渡されます。

理由は「完璧すぎて可愛げがない」。変にプライドの高い彼にとってフィリアはとても気に入らない存在。

ちょうど隣国で聖女が居なくなったということでフィリアは隣国に売り飛ばされてしまうのでした。

 

これ、ユリウス殿下の独断かと思えばフィリアの両親も加担していたそうで。

フィリアを売り飛ばしたことによって得た大金で散財しまくっていたことが後に判明します。

婚約破棄を言い渡し売り飛ばしたユリウス殿下も愚か、娘を平気で隣国に売り飛ばしそれで得た大金を平気な顔して散財する両親も愚か。

もうこれでもかってくらい愚かです。

しかもユリウス殿下はフィリアとの婚約を破棄した後すぐに妹のミアに求婚。

ミアの方が愛らしいとかフィリアと違って~……とかもう言いたい放題。

もう誰かこの殿下を止めてくれ……。

 

隣国の大歓迎ムード

隣国に売り飛ばされたフィリアはどのような扱いを受けるのかとても不安に感じていました。

ですがその不安も杞憂に終わります。

到着するやいなや「ようこそ!大・大・大歓迎!聖女フィリア様!」という盛大なノボリに出迎えられ、王家ほぼ総出で彼女を暖かく歓迎してくれました。

当然フィリアは呆然。あまりの温度差に、私も驚きました。

 

隣国での聖女のお務めは故郷よりずっと緩め。

護衛や従者の人たちに「働きすぎでは?お休みください」と言われてしまうくらい緩かったのです。

ユリウス殿下はフィリアを酷使しておいて追放したのか……愚か……。

 

やはり追放モノのお約束が発動する

追放モノのお約束。

追放した側の破滅ですね。フィリアを追放し、代わりに妹のミアを国の聖女として置いたユリウス殿下。

彼は愚かさにかなり磨きがかかってました。

もう私読んでるだけで「うわ……うわ……」ってなってしまいました。

勿論愚策続きなので国に危機が訪れます。しかもそれは超弩級の危機。

いくらミアが優秀でも姉フィリアには劣ってしまう。これはやばいです。

何とかしなければ!とミアがユリウス殿下に進言すると「女が口出ししてはいけない、姉の悪い所を真似するのはやめろ(要約)」と返される。

 

限界に達したミアの行動は凄まじいものでした。

というかこれミアが大活躍しているのでは……?

 

え……?続くの……?

愚かな殿下や両親を片付けたフィリアとミアは二人共それぞれの国の聖女として務めを果たすことが出来ました。

これにて一件落着……ではありませんでした。

これ、1巻です。続きがあります。

えらくまとまってたので1巻完結だと思ってました。

次巻ではフィリアの恋愛エピソードになるのかな?ちょっと楽しみです。

 

最後に

評価で減点があった理由は「主人公の活躍よりも妹の活躍の方がインパクト強めだった」からですね。

色々な策や協力者によって愚かな人たちを失脚まで追い込む様に感心してしまった分主人公にもっと活躍して欲しかったなあと思ってしまいました。

次巻での活躍を待っています。

 

今回は以上です。

ありがとうございました。

 

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