今回は少し毛色の違うものを。
それでは続きを読む、から感想です。
相田るり子(八十歳)は事故の衝撃でショック死した。
……はずが、目を覚ますとそこは異世界。そして隣には事故に巻き込まれた青年伊川翔もいた。
混乱する間もなく、骸骨兵の大群に襲われ窮地に追い込まれるのだが、るり子の持っていた麦茶と手押し車で撃退する。
やっとのことで迷宮都市ローマンに辿り着いた彼らは、街の人々の力を借りながら生活基盤を整えるのだが……。
おばあちゃんと青年の異世界冒険譚、開幕です。(あらすじより引用)
評価:★★★★★★★★★★(10/10)
簡潔な感想
楽しく読めました。
チートヒーラーおばあちゃんが仲間と一緒に迷宮を攻略していくのですが、
敵モンスターにも優しく接することで成仏?させるなど「優しく無双」感があって素晴らしかったです。
事故死したおばあちゃんと青年が異世界転生
散歩中建築現場で落ちてきた鉄骨に当たって事故死してしまったおばあちゃん:相田るり子と巻き込まれて死んでしまった青年:伊川翔が異世界に転生。
2人は協力してモンスターを倒し、近くの街に行くことにしました。
2人ともそれぞれスキルや専用武器が備わっており、
翔は「敵の名前が見える」、武器はバール。
るり子は「よく冷えた麦茶による体力回復、浄化」、アイテムは麦茶の薬缶と手押し車。
翔はそのまま戦って敵を倒せますが、るり子の方はというと。
死霊モンスターに麦茶を渡して成仏させる。
よく分かりませんが、トンデモ戦法です。
しかも麦茶は敵の浄化だけでなく味方の体力回復に能力強化ともうてんこ盛り状態。
でも不快に感じたりモヤモヤしない。普段持ってそうなアイテムが元だからでしょうか。
地の文が本当に優しい
この作品の地の文はおばあちゃん視点。
だから口調が本当に優しいし、読んでて心地よいです。
近年のラノベにありがちな
「めちゃくちゃ斜に構えた姿勢でグチグチ語っちゃってる系(ネットスラングあり)」
……というのがないのです。優しい!
一緒に戦っている翔もぶっきらぼうな口調だけどそこまで悪くない感じなので本当に読みやすかったです。
無理のない優しい世界
異世界も変にギスギスしてたり紛争してたり、なんてことはなく。
迷宮攻略という冒険がロマン…みたいな世界でした。
お嬢様が迷宮攻略云々……で祭が開催されるぐらい冒険ロマンに溢れた世界です。
これも本当に良かった。
最後に
本当に楽しく読めました。
「第1部 ~完~」とありましたので続き物でしょうか?
ちょっと気になるので次巻があれば見てみたいと思います。
今回は以上です。
ありがとうございました。