あっ...(察し)
ざまぁの波動……。
それでは続きを読む、から感想です。
国を守護する力を宿した、聖女のルイーゼ。
彼女は毎日祈りを捧げることで、魔物に力を与える「魔窟」を封印しているのだ。
けれど長らく平和が続き、巷では聖女などもはや不要だという空気が蔓延していた。
そんなある日、ルイーゼは王子であるニックに呼び出され
「キミ、聖女やめていいよ」と言い渡されてしまう。
ルイーゼがいくらその必要性を訴えても、ニックは聞く耳を持たない。
ならばと、ルイーゼは一週間祈ることをやめ、聖女の力を証明しようと決意。
するとさっそく、不穏な出来事が頻発し始めてーー
Webで大人気の聖女ファンタジー、待望の書籍化!(あらすじより引用)
評価:★★★★☆☆☆☆☆☆(4/10)
簡潔な感想
「聖女が祈りをやめたらどうなるか」の部分を強く書きすぎて、
主人公:ルイーゼのことがあまり詳しく書かれていなかったように思えます。
幽閉中にやったことでそれが最終戦で活かされたか?……っていう描写も見つからなかったのも「うーん……」ってなってしまいました。
「聖女は不要」と言われた聖女、祈るのをやめる
長らく平和だったから聖女は不要。
……リアル現代社会でも居ますよね。
戦争ないから自衛隊要らんとか言ってる人。
「税金の無駄」という理論を持ち出し、
更に「聖女は不要」と述べている文献も使ってひたすらルイーゼに聖女を辞めさせようとする王子:ニック。
マジでこの場面リアル現代社会でもやってそうで胸糞でした。
事業仕分け……。
もう言い争いにうんざりしていたルイーゼは
「1週間聖女の祈りをやめる」と提案。
1週間何も起こらなければ聖女は不要。
何かしら起きれば聖女の必要性が立証されるので、聖女は任を継続する。
こうして彼女の試練の1週間が始まります。
主人公たちと一方その頃……の温度差
追放モノと同じように、「主人公が居なかったら周辺がどうなってしまうのか」という描写が挟まれます。
しかしその描写が主人公サイドとの温度差が激しい。
主人公サイドは食生活改善や筋トレを健康管理担当のおばさんに見て貰ったりしてそれなりにやってます感あるのに、
国周辺ではスライムを始めとした魔物がとんでもない進化・強化をし出します。
臆病な魔物も獰猛になって兵士を殺しにかかるなど、「聖女の祈りがなくなったらどうなるのか」という真実をしっかりと、ハッキリと描かれていました。
聖女のあり方
終盤、ルイーゼの聖女に関する過去話が出てきます。
先代の聖女(酒、煙草好き)との交流や儀式に関すること、
聖女の力を使うことで寿命が縮んでしまうこと……。
このような過去を経てルイーゼは聖女として国の為に祈り続けているのだと分かります。
ただ1人、それを良く思わない人物が居るのですが……。
ざまぁは義務(極論)
当然「聖女は不要」「税金の無駄」と言ってルイーゼを幽閉し、
祈りを止めさせたことで魔物による甚大な被害を国に与えてしまった王子:ニックは国王陛下に咎められ失脚。
やはりざまぁは行われるわけですね。
最後に
ページ配分が私の好みとちょっと違っていたからなのか評価が少し低め。
あとこれも個人的な意見なのですが、
断罪やざまぁは当事者が揃った上でしてもらった方がいいかな!と思います。
被害者や主人公が不在の時にやられると「主人公の手を汚さずに断罪」という罪悪感に襲われてしまうので。
今回は以上です。
ありがとうございました。