表紙が可愛かったので。
それでは続きを読む、から感想です。
王女であるフィーは、最後の自由時間である学園に、身分を隠して通うことにした。思う存分研究するために!
辺境伯子息であるレオナードとも研究を通じて親しくなり、楽しい学園生活を送るフィー。
ところが、彼女を『偽物』と呼ぶ天真爛漫な伯爵令嬢が現れて…?
『小説家になろう』で大人気を博した短編が、大幅加筆修正を経てついに書籍化!!
(あらすじより引用)
評価:★★★★☆☆☆☆☆☆(4/10)
簡潔な感想
何もかもが突然。
某所でラブストーリーは突然に、なんてのもありますけど。
この作品は本当に唐突なんですよ。
ライバルや事件も突然出てくる。主人公の能力も突然出てくる。
ちょっと理解が追いつかない……。
王女ということを隠して研究に勤しむ主人公
主人公:フィーは最後の自由時間として身分を隠して学園生活を楽しむことにしました。
フィーは学園で研究に勤しむ中出会った青年:レオナードと親しくなって充実した学園生活を送ることができています。
でもそう順風満帆のまま行かないのが物語なんですよね。
ライバル令嬢がぽっと出過ぎて印象が薄い
前述の通り、ライバル令嬢は突然出てきて「貴女(フィー)は偽物!ブラッド様(フィーの家族)の本物の家族は私!」と言い放ってきます。
しかも事件解決に至るまでの期間も短い。
ネチネチと長期間嫌がらせしてくるわけでもない。
イベント(舞踏会みたいな)の時にまたフィーを偽物だと言って極め付けに大勢の参加者の前で「退場して貰えばいい」と言い放つ。
……私はとても性格がねじ曲がってとても悪いので、
このライバル令嬢がただ「作者がキャラ立てようとしているんだけど何か唐突すぎて支離滅裂なキャラにしか見えない」って感じにしか思えないんですよ。
どんだけ怒鳴っても、宣言したりしてもこんな状態では印象が薄いままです。
しかも彼女の言う「フィーが偽物」発言。
根拠が本人が調べたわけでもなく、身内が吹き込んだものということが判明したので、
さらに印象が薄くなってしまいます。
主人公の能力が突然現れ、また突然解説が入った
イベント時、しかも大勢の前で騒ぐライバル令嬢を止める為にフィーは妖精姫の能力を使って彼女を黙らせることに成功。
……これも唐突です。
序盤中盤じゃ「研究」「レオナードとの交流」に重きを置くような感じだったのに、急に「妖精姫:フィーの能力」が現れてしまい、私は混乱してしまいました。
能力の解説が入るんですけど、突然のことを解説されてもうまく入ってこない……。
最後に
一巻で終わらせていい内容じゃないような気がします。
サブタイトルの「ささやかな学園生活」は確かにささやかでした。
ささやかな中に爆弾を放り込むような学園生活でしたが。
今回は以上です。
ありがとうございました。