すっきりしたお話。
それでは続きを読む、から感想です。
社畜OL・上里仁菜は今日も終電で家に帰り、くたびれ果てつつも米を炊いたところで炊飯器とともに異世界に聖女召喚された。
しかし、同時に召喚されたお隣に住む美少女が聖女認定され、仁菜は聖女でないと即断。王都から追い払われてしまう。
捨てられて、手元にあるのは一緒に召喚された炊飯器一つ。
どうしたものかと思っていると、子犬が一匹寄ってきて…?
白身魚のおにぎり、聖獣式サンドッチ、異世界風混ぜ込みご飯、猪肉のトマト煮~上司のいない酒宴添え、聖獣風トルティージャ、聖女風フレッシュトマトのオムライス、池の主のムニエル…
美少年従者(聖獣)×元社畜な追放聖女が、ご飯を作りながら甘々キュンキュンな旅をするお話。(あらすじより引用)
評価:★★★★★★★★★☆(9/10)
簡潔な感想
よくある「主人公の方が優れてるのに周囲は気付かず違う人間(能力イマイチ)を担ぎあげてる」な追放モノ。
でも変にトゲトゲせず、
今の所もう片方は愚かムーヴをあまりしていない(自分は高い地位に居るんだ!とテンションが上がってはいるが)ので
まだ大丈夫です。
なんといいますか、聖女どうこうより「異世界の食材使って美味しい料理を堪能しちゃえ!」部分が強いので
ほのぼのした気分で読めます。
荒んだ心にやんわりとした癒し。
聖女の適性は高いけど偽者扱いされ追放される
そしてもう1人聖女として召喚されたのは彼女の隣人:心愛(ここあ)。
社畜極まって地味な見た目の仁菜と若く美人な心愛。
召喚した人たちは当然後者を聖女と思います。
よって仁菜は「偽者」と判断されて王都を追放されてしまいます。
勝手過ぎる……理不尽……。
チートアイテムは程々な具合
異世界転生、トリップにはチート能力或いはアイテムが付き物。
仁菜が持っていたチートアイテム、それは「炊飯器」。
何とその炊飯器は電気が無くてもお米を炊くことができるトンデモアイテムだったのです。
電気コンセントを使わずに炊飯器でお米を炊くというシーンを見て私は思わず「究極超人あ〜るじゃないか……」と世代がバレそうなことを思ってしまいました。
不可抗力です。
炊飯器で炊いたお米には聖女としての魔力が宿っており食べた人はたちまち回復したり健康になったりします。
チートではありますが、過度に持ち上げられてはいないので程々……適度……みたいな感じですね。
やはりもう片方は苦しい?立場に
一方聖女として担ぎあげられた心愛は、美形な王子に愛され、周囲から崇められて気分が高揚している様子。
よくある「ざまぁされる為に愚かムーヴを繰り返すキャラ」ですね。
でも彼女は彼女なりの事情や悩み、問題があるので完全なる「愚かキャラ」ではありませんね。
まあまだ1巻ですので、2巻でいきなり気が大きくなって高飛車愚かムーヴとかし出す可能性も無きにしも非ず。
お願いしますほのぼのムードを打ち壊さないでください。
最後に
少し気になるので2巻の購入を検討中です。
今回は以上です。
ありがとうございました。