それでは続きを読む、から感想です。
生まれ持った鍛冶スキルと努力により、十五歳という若さで宮廷鍛冶師となったリリアナ。
しかしある日、彼女は慕っていた勇者から「鉄臭い女」と罵られ、いわれのない罪で宮廷から追放されてしまう。居場所と仕事を失ったリリアナだったが、窮地に陥ったところを若き剣士グレイブに助けられ、彼が属する冒険者ギルド『蒼天の剣』へと案内される。
所属する者がお人好しばかりだと評判のそのギルドで、人の温かさに触れた彼女は、再出発することを決めた。
「せめて私の作った武器で、みんなのことを守りたい」
勇者の聖剣までをも修繕していたリリアナは、鍛冶師として圧倒的な腕前を持っていた。リリアナのもとには様々な依頼が舞い込むこととなり、逆に彼女を追放した王宮では聖剣の修繕もままならなくなり――。
新天地にて、女鍛冶師リリアナの鍛冶師ライフが新たに始まる!(あらすじより引用)
評価:★★★★☆☆☆☆☆☆(4/10)
簡潔な感想
ストーリー
定番の追放からの新天地で活躍するお話。
主人公:リリアナの鍛冶師としての能力の高さに驚く……って場面はあるけど、
そんな世界を救った英雄みたいに持て囃されはしてないです。
まあまあスローライフ寄り……で行くかと思いきや、
突然魔王が人間として生活するぞ!!というトンデモ展開で少しテンポの悪さを感じました。
キャラ
リリアナを助けてくれたギルドの皆さんはすごくお人好し!!
……という割にグレイブ以外のギルドメンバーの出番が少ない。
だからあんまりキャラが分からないんですよね……。
会話の大半がグレイブと鍛冶師のおじさんと魔王ですから。
戦闘シーンが少しあっさりし過ぎ?
天才鍛冶師の力によって素晴らしい武器ができたぞ!
↓
よし!強敵を倒すぞ!
↓
数ターンでバトル終了……。
これを繰り返すと本当に作業っぽくなっちゃって……。
いやダラダラされても困るわけですが。
リリアナを王城から追放した勇者が彼女を連れ戻そうとした際始まった勇者VSグレイブの戦闘も、
同じような動きの繰り返しで、勇者の聖剣を刃こぼれさせてからの攻撃で終了。
「雨垂れ石を穿つ」のように攻撃を一点集中させれば聖剣に傷をつけられる!!
……という理屈は分かるのです。
ただ、テンポ……。
魔王の来襲で少しテンポが悪くなったように思える
終盤辺りで突然魔王(勇者を退けた)がリリアナたちの前に現れて、
「人間として生活をするぞ!」
という展開になりました。
ここが個人的にテンポが悪くなったかもしれないな、と思ったポイントです。
蛇足とは言いませんけど、2巻に持っていった方が良くない!?っていう。
え、勇者あっさり退場とか!?
追放した側にあたる勇者は愚かムーヴを繰り返して最後で愚かを爆発させて終了……かと思いきや。
魔王にビビって逃走して出番終了。
ちょっとちょっと!!あっさりし過ぎです!!
ネチネチ攻撃してざまぁしろとは言いませんが、
こんなにあっさり退場とか……。
まあ2巻でリベンジ愚かムーヴしてくれると思いますけどね……?
あるよね……?
最後に
お願いします。
スッキリする展開に持っていってください……。
今回は以上です。
ありがとうございました。