というかBL自体が久しぶりかも……。
今回読んだ作品:元勇者一行の会計士
あらすじ
「平和になったし、もういいか――」
エンケ・ロープスは、30歳の頃から幼い勇者たちの保護者役兼会計士として
世界を救うための魔王討伐の旅に同行していた。
その旅立ちから10年……、ついに一行は魔王を倒し、世界は平和に導かれた!
だからこそ、エンケは逃げ出すことにしたのだ、20近くも歳の離れた、年下の想い人から――。
簡潔な感想
行為シーンはあれど、えげつなくはない。
BL(商業)っていうと文章でも挿絵でもハード!
……という偏見を抱いていた浅田。
この作品を読んでみると、そこまでハードじゃない。
受けの身体開発みたいなエピソードはあれど、
四肢欠損レベルのものは見当たらなかったので、
「あ、BL読みたいかも」と思った時に気軽に読める作品でした。
攻めの一族の風習に驚く
攻め:ヒュドルの属する一族は変わっています。
変、じゃなくて特殊。
- 伴侶を囲って閉じ込める。
- 伴侶の身体に墨を入れる。(タトゥー)
実際受け:エンケの身体にはタトゥーがびっしり付いてます。
しかも一族の言葉が。
エンケの身体に彫られたタトゥーの言葉は、
大体が性的なモノでした。
「『感度高き者』『締め付ける者』『声良き者』」
「待って、もういい、待って!?」
(本文より引用)
「クールガイ」という意味で「冷奴」を用いた人の方がマシだった……。
そして伴侶を囲って閉じ込めるという風習。
本編でヒュドルがエンケに見せた執着がその風習を表しています。
勇者一行の旅が終わったから単独で旅立とうとしたエンケを追いかけてきた所は、
ヒュドルの超次元さを知るには十分でしたね……。
本編は短い
分厚い本でしたが、本編は半分ぐらい。
残りは番外編と書き下ろしです。
始終イチャイチャしてます。
最後に
「執着」という単語があったので、ヤンデレとかあるのかと不安になっていましたが、
そういったものはありませんでした。
ただただ独占欲の強い攻めに振り回されるおっさん受けっていう話。
安心安全のBLです。
帯やあらすじに「異世界」ってあったけどそこまで異世界感なかったな……。
今回は以上です。
ありがとうございました。