試し読みシリーズは続きます。
今回読みましたこちらの作品は
「攻略対象である少年が転生悪役令嬢と一緒に婚約破棄を回避する」
という少し変わった視点のお話となります。
それでは続きを読む、からスタートです。
簡潔な感想
主人公が攻略対象キャラである王子様、というのは少し変わってるな
…と少しワクワクしてたのですが。
具体的な回避方法が明かされていない、
ただただ悪役令嬢キャラとイチャイチャしてるだけ、
悪役令嬢キャラが前世知識披露でのチート無双化している
…ように思えました。
ちょっと今回は批判部分が目立つと思います。
申し訳ございません。
主人公は攻略対象キャラ
主人公:シンは悪役令嬢:セレアの婚約者である王子様。
乙女ゲームのメイン攻略キャラというポジションです。
まだ十歳と幼いのですが少し思考が大人寄りかも…?と感じます。
対してセレアは転生した悪役令嬢。
シンと初めて顔を合わせた途端悲鳴をあげて倒れ込んでしまいました。
シンは「自分はそんなにひどい顔なのか」と思っていましたが、
セレアは「悪役令嬢の自分が王子と婚約関係になってしまった」ことに驚いていたのです…。
転生悪役令嬢と共に破滅フラグを阻止
セレアの語る「前世」と「今いる世界が乙女ゲームである」という話を聞いたシンは
「そのゲームの通りに婚約破棄にならないようにしよう」と決意して
彼女と一緒に「破滅フラグ」を阻止する為行動していきます。
この巻では乙女ゲーム主人公は影が薄い
だがしかしこのゲーム世界の「強制力」というモノは強力なようです。
セレアとの婚約関係は順調・仲は良好なのにも関わらず、
乙女ゲームの主人公ポジションの少女:リンスに絡まれたら
好意的な感情を抱かざるを得なくなる。
もう彼の意思とは関係なく引っ張られる。
破滅フラグにも抗わなければならないのにこの「強制力」にも抗わなければならない。
大変ですね、攻略キャラというポジションは。
でもこの「強制力」の厄介さがこの巻ではあんまり感じられないような…。
その原因はおそらくリンスの出番がえらく少ないからでしょうか。
会うたび会うたび「強制力」によっておかしくなる!!ってのがあれば厄介具合がわかるのですが…。
少しクセ?のある文章
この作品の文章は少し「クセ」が強いように思えます。
主人公:シンがまだ十歳と幼い所為か結構地の文とかが幼く感じる…。
まあ「転生していない」から「精神も肉体も幼い」のは当然なので仕方ないかな、と。
でもセリフや言い回しが所々メタいとかくどいというか…と思いきや変に薄かったりとか…。
ちょっと読みにくいかもしれません。
後物語中に現世というか現代社会でよく耳にしそうな物事・事柄・人物を
オブラートにほとんど包まずに言っちゃってるのがちょっと私には合いませんでした。
例えば、「この研究を成功させたのは東洋の博士なんだよ」が
この作品では「この研究を成功させたのは野口英世って人なんです」と
ド直球で人物名とか出してくるので、
私みたいに「異世界文化にちょっとスパイスレベルで…」な感覚で読んでる人には難しいかもしれませんね。
最後に
続編が発売されているのですが私はちょっと躊躇いました。
見送る可能性大です。
試し読みだったのでまあ問題ないでしょう。
今回は以上です。
ありがとうございました。