それでは続きを読む、から感想です。
実の両親から冷遇されてきた、伯爵令嬢アネッサ。
膨大な魔力を持つ妹が生まれたあとにはさらに疎まれ、今では幼い弟からも貶される始末。けれど、優しく純真な妹には心から慕われており、アネッサもまた彼女を大切に思っていた。そんな大事な妹のもとに、ある日、とんでもない手紙が届く。
『美しい緑の瞳の令嬢』に宛てられたその手紙の内容は、残虐非道と噂されるビスハイル公爵からの結婚の申し入れだった。
力を持つ公爵家との婚姻を断ることなどできない。
そこで、美しくはないけれど『緑の瞳』を持つアネッサが妹の身代わりとして嫁ぐこととなり――
アルファポリス「第13回恋愛小説大賞」大賞受賞作、待望の書籍化!
(あらすじより引用)
評価:★★★★★★☆☆☆☆(6/10)
簡潔な感想
ストーリー
苦難を乗り越えハッピーエンド!!
最初見た時
「え!レジーナブックス!?アリアンローズじゃなくて!?」
と大変失礼なことを思ってしまいました。
いやあもうレジーナブックスにはものすごい偏見を抱いてしまって……。
この作品の苦難は半端ないです。
家族からこれでもかってくらい可愛がられた妹を気遣ってのアネッサの行為の全てが、
家族(特に父親)には「実力のある妹を妬んだ故の嫌がらせ」と認識される。
例えアネッサや他の人たち目線で良い行いをしても、
家族(特に父親)目線では卑しい行いとなる。
救いようがない愚かムーヴをする家族、半端ない苦難を強いられるアネッサ。
どちらも見ててつらい……。
早くハッピーエンド来てーー!!
ってずっと思ってました。
キャラ
主人公:アネッサと彼女の妹:アーシャは間違いなく善人に寄った性格なので好ましい。
姉妹愛、絆の強さは見てて嬉しくなりました。
家族からのあれこれとか見てるとね……。
続いてビスハイル公爵、彼の屋敷で働く使用人の皆さんが良い性格。(公爵はとんでもない秘密持ちだけどね)
公爵のなかなか自分に堕ちないアネッサに対してのエピソードが定番中の定番だったけど良かった。
家族とその周辺はめちゃくちゃアウトです。
アネッサに対する仕打ちはもう胸糞でしかないし、
あれだけ大切に可愛がっていたアーシャを最後には自身の利益の為の「道具」として扱おうとする。
もうアウトです。
というか父親が超絶胸糞です。
主人公にチートなぞ無い、けど溺愛される
最終的に残虐かつ非道な冷血公爵と幸せになれたアネッサ。
彼女は一体どんなチートを……と思いましたがそんなものはありませんでした。
彼女の献身的な行いと、大切な妹の幸せを思っての行動が上手く噛み合ってハッピーエンド……になった感じ。
献身的な主人公の良さに浅田は心打たれたような気分になりました。
最後に
あんだけ父親に便乗してアネッサに強く当たってた母親と弟は一体どうなったんだろう……。
弟とか「〇ねば良かったんだ!」ってアネッサに言ってましたやん……。
今回は以上です。
ありがとうございました。