悪役令嬢モノは沢山あるなぁ。(しみじみ)
こちらの小説も前回と同様に
遠出して購入したものです。
あのBOOKOFFめちゃくちゃ文庫本置いてるから沢山漁れそう…。
(偏ってるけど)読書大好きになってきたね。浅田。
んで電車内でも読めるようにと、ブックカバーが必要になったんですよね。
でも文庫本のサイズも色々あるし…と悩んでいたら
「クラフト紙とマスキングテープでブックカバーを作ろう!」
って記事にたどり着きました。
その記事を読んで実際に作ったブックカバーがこちらです。
不格好ですがこれで電車内でも恥ずかしがらずに読めます。
浅田繊細かつ過敏なのでエロが無くても隠したくなるんですよね…。
そんなこんなで。
続きを読む、から感想スタートです。
舞台は聖剣の乙女の伝説が残るエルメイア皇国。
主人公アイリーンはいきなり騎士たちに捕縛されます。
いきなり断罪イベントです。
婚約者……だった男:セドリックはアイリーンに数々の証拠(と言いつつ何か色々乏しい)を突きつけて
乙女ゲームの主人公である聖女:リリアに対するアイリーンが行った嫌がらせを公の場でバラします。
本当にいきなり過ぎて事態が飲み込めません。
しかも声高らかに婚約破棄を宣言してるし。
ああこの男性「断罪している自分」に酔っちゃってるタイプなんやな……。
公の場で悪行をバラされた悪役令嬢アイリーン。
狼狽えたりするかと思えばそんな素振りも見せず。
あっさりと帰っていったのでした。ヒス?そんなの全然起こしてないです。
本来なら婚約破棄されたショックで部屋にこもっている…なんて繊細?な面を見せるのですが、
悪役令嬢に「転生」した身であるアイリーンは強い。
自身が決定的に破滅を迎える元凶である魔王:クロードの居城へ向かい
「私の求婚を受けてください」
と言い出したのでした。
この小説を書かれた方は以前投稿しました
「やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中」を書かれた作家さんです。
やはりこの方の書かれる主人公は強くて逞しいな…と改めて思います。
魔王クロード(とその従者たち)も最初は「帰ってくれ」と言ってばかりだったのですが、
彼女が魔物の子供を助けようと必死になっていた姿に心を動かされ
少しずつ協力をしてくれるようになりました。
まだ婚約…まではいかないけど。
魔王たちと交流を深めていくうちに
恐ろしい者だらけだと思っていたけど物凄くいい人たちなんだと思うように。
(ですがアイリーンは部下とかそういうポジションぐらいにしか考えてなさそうな)
そんな交流を繰り広げれば人間…というか元婚約者であるセドリックの人間性がクソであることを
めちゃくちゃ思い知らされます。
人類は愚かって言ってる人らみたいに極端にはなれないけどセドリックはクソ属性の塊だわ…。
どの辺りが?っていうと
大きく
①アイリーンはもうセドリックに愛想が尽きているのに未だに自分を想っていると思い込み高慢な態度を取る
②聖剣の乙女:リリアを全肯定。
彼女の周囲で起こったことを何でもかんでも「彼女をやっかんだ者の仕業だ!」→「アイリーン!お前に違いない!」に繋げる
③ひたすらに無能。
…ってとこ……。
やり直し令嬢の元婚約者もそうだけどこの方の書くクソ男の描写やばいな…。
自分が優位なんだって信じて疑わないっての…。
セドリックはクソ。では聖剣の乙女であるリリアは?
…なんていうか、「善意?で言ってるであろうことが全部悪手に思える」。
「押し付けの善意」っていうの?
感動ポルノを振りかざされ押し付けられてる気分。
「(セドリックに言いがかりを付けられて困っているアイリーンに)
私はアイリーンさんのことを信じていますから。」
って言いまくってる。
どの口が言うんや!って即ツッコミ入れたくなる感じの女ですよ彼女は…。
そんな「障害」でしかない二人にも
アイリーンとクロードは負けずに乗り越えていきます。
この二人の間に少なからず愛が芽生えているのかも…?
1巻はここで終わります。
ここまでの感想なんですが、
「飼ってみた」と言うより「介入した」「取り入った」が合っているような…?
って思いました。
まあ1巻ですからこの後完全に「飼っている」状態になるんだと期待します。
次回は2巻の感想になります。
ありがとうございました。