「なにそれ?おいしいの?」とか久しぶりに聞きましたよ。
(帯紙の文を見て)
それでは続きを読む、から感想です。
ひょんなことから、乙女ゲームの悪役令嬢レーナに転生した遥。
転生早々、彼女の前でゲームヒロインを虐めるイベントが発生してしまう。
このままシナリオ通りにヒロインを虐めたら、レーナを待ち受けるのは破滅ルートのみ。
……悪役令嬢やってる場合じゃない。人生、楽しまないと!
異世界ライフを味わい尽くすことを心に決めたレーナは、シナリオなど忘れて友人と遊びに勉強に大忙し!
このまま平穏な生活を送るのだ……と思っていたけれど、ヒロインやゲームの攻略対象たちがレーナをピンチに追い込んで!?
いかなる危険もなんのその! のんびりライフを夢見て、悪役令嬢レーナ、波乱の異世界を突き進む!
評価:★★★☆☆☆☆☆☆☆(3/10)
簡潔な感想
あらすじの「ヒロインやゲームの攻略対象たちがレーナをピンチに追い込んで!?」がちょっと違うかなーー……と思っちゃうような感じでした。
お気楽ライフ満喫+一人称視点で、それを読んでる私からしたらちょっとダルダル……みたいに思えてしまう作品。
悪役令嬢モノにありがちな「最終的には逆ハー状態」はないのがありがたいんですけど、
やはり上述した「ダルダル感」がマイナスにしてしまっているように思えました。
ちょっと婚約者が可哀想になる
破滅フラグ回避をするのは悪役令嬢モノの義務教育的要素なのですが、
こちらはひたすら回避。
回避は回避でも、「婚約者を徹底的に突き放すような行動」を繰り返す回避。
いくら「政略結婚故になのかレーナの顔を覚えてなかった(分からなかった)」とはいえ、ちょっと婚約者が可哀想じゃないかなー……。
取り巻き2人はもっと出番があってもいいと思う
悪役令嬢の取り巻きポジションの少女が2人居ます。
でも彼女たちはレーナの言うことにハモって返事をすることが大半。
せっかく顔有り、登場人物紹介にも出てるんだからもっともっと色んな彼女たちを見たいと思ってしまいます。
取り巻き2人だけじゃなく、周囲のキャラたちのパンチが些か弱く思えます。
ドSキャラという設定の少年(攻略対象)も、「言葉に少しトゲが見えるだけでドSではないのでは……?」と思ってしまうくらいですし。
乙女ゲーム主人公の影がほぼ100%無いとは恐れ入った
悪役令嬢モノの必須アイテムと化した乙女ゲーム主人公。
この作品にも居るんですけど、婚約者に「迷惑なんだよ」と突き放されて退場するというあっさり具合で、
ほぼ100%居ないに等しいです。
悪役令嬢に心酔している乙女ゲーム主人公も居ないし、
悪役令嬢と同じく転生者で逆ハー狙いのクズ女な乙女ゲーム主人公も居ません。
地味です。
最後に
やはり思うんですけど、「悪役令嬢」関係ないですよね……。
タイトルに「悪役令嬢」ってやると「うわまた悪役令嬢モノかよ……」みたいになる層が一定数居るようなのに、
ちょっと損してないかな、と身勝手に思ってしまうのです……。
今回は以上です。
ありがとうございました。