自称平凡モブものなのでしょうか。
それでは続きを読む、から感想です。
評価:★★★★★☆☆☆☆☆(5/10)
ひょんなことから前世の記憶を取り戻した、伯爵令嬢のスピカ・アルドレード。
どうやらここは前世で大好きだった乙女ゲームの世界で、名前すら出てこなかったモブキャラクターに転生したらしい。
このゲームは、少しでも選択を間違えるとキャラクター達が悲惨な結末を迎えてしまう。
けれど、お気に入りのキャラクター達が悲しむ姿は見たくない。
目指すはハッピーエンド、そしてあわよくば彼らと顔見知りになれたらいいなと、東奔西走するものの、なぜか物語はあらぬ方向へ進んでいきーー
気がつけばモブではなく、主人公ポジションに!?シナリオ改変ファンタジー、開幕!(あらすじより引用)
簡潔な感想
キャラとの馴れ初めというかトラブル解決までの展開が……ちょっと早く感じます。
それは昔読んだとある悪役令嬢小説のように早かったです。
モブ転生主人公がキャラたちを悲劇から遠ざける
好きなゲームのモブに転生した主人公:スピカが、原作では悲劇に見舞われてしまう運命のキャラたちを助けるお話です。
原作(未来)を知っているスピカは作中死んでしまうキャラを救ったり、不仲の末に悲劇に遭うキャラを取り持ったりと忙しく立ち回ります。
そのおかげでキャラたちはモブであるはずのスピカと友人関係(一人恋愛感情有り)になっていくのでした。
少年探偵団みたいなノリの友人たち
キャラたちと友人関係になったスピカは彼らの周囲の人の身に起こる危険を回避すべく更に行動範囲を広げていきます。
そうしていく内に、彼らもスピカに協力してくれるようになりました。
スピカが敵地に乗り込もうとする
↓
キャラたちがスピカを引き止める
↓
「何で俺らに言わずに行くんだ」
「そうですわ!」
みたいに口々に彼女に声をかける
↓
皆で敵地に乗り込むぞ!
……というノリで。
なんて言うか、少年探偵団みたいなノリなんですよね。
悪いとは言いませんが、ラノベではあまり見られない感じがします。
やはり展開が早い
やっぱり展開が早いと思います。
キャラとの馴れ初めの場面が特に早く、一言二言話しただけで後はキャラたちが勝手に動いて良い結果に。
そしてキャラ視点で「何だろう…この感じ、スピカは一体何者なんだ?」という文章。
……の繰り返しです。
言わば「はめふらのカタリナの人たらしスキル」みたいな奴を1巻でしかも何人にも発揮しているのです。
だからもう1、2章でもうスピカは担ぎ上げられちゃってるんですよ。
やはり早い。
最後に
帯紙に「ささやかな交流を望んでいたのだけれどーー」とありましたが、
彼女は全くもってささやかではありません。
目立ちすぎじゃありませんかっ!?……じゃないですよ。
「あれ?また何かやっちゃいました?」ではないですが「おいおい……」ってなる彼女の行動。
やっぱり何かモヤモヤしてしまいました。
今回は以上です。
ありがとうございました。