タイトル通りならどんなに良かったことでしょう。
それでは続きを読む、から感想です。
目が覚めると、ゲームの悪役令嬢になっていたリリアン。
悪役令嬢と言っても、まだゲームの始まる数年前だから、今から努力すれば断罪される運命は変えられる!
……はずなのだけど、断罪と言っても国外追放程度。
ならば今のリリアンには、もっとやるべきことがある。
それは前世からの憧れ……魔法。
断罪上等、追放されたら冒険者になってやる!
と好き勝手生きることにしたら、ゲームの設定と違うことばかりやらかしてしまい……
ーーこのままではゲーム通り断罪されないのでは!?
破天荒でちょっと天然(?)な悪役令嬢が織りなす、転生マジカル・ファンタジー!(あらすじより引用)
評価:★★★★★☆☆☆☆☆(5/10)
簡潔な感想
前世でやってみたかった魔法を極めた主人公の最強愛されストーリー。
でもやはりここ最近の傾向なのか
「乙女ゲーム」「悪役令嬢」である必要性が……。
そして王子に溺愛されるとありますが、溺愛とは些か異なるように思えます。
ちょっと首を傾げる要素が数点あります。
主人公のage方がちょっと見ててつらい
確かに主人公は小さい頃から魔法の特訓をしてきたので周りより少し優れているのは分かります。
……なんですけど、周囲の褒め方やage方が不自然すぎて見ててつらい……。
魔法の先生(物凄くベテランな人)は彼女の魔法を見た瞬間
「素晴らしい!こんな魔法を使える人なんてそうそういません!」
みたいな大袈裟な褒め方をします。
ちょっと……何と言いますか……上手く言えませんけど……。
見ててつらい……。
王子は主人公を溺愛というより主人公の腰巾着状態
タイトルにある「王子に溺愛されました」とありますが、
溺愛というより主人公の腰巾着状態……。
何かしらイチャつくのかと思えば「俺は主人公の婚約者だからな!」と言いまくるのみ。
彼女が褒められる
↓
王子「当然だろう!彼女は俺の婚約者だからな!」
↓
以下エンドレス。
……溺愛とは何なのでしょうか。
乙女ゲーム主人公が消極的すぎる
やはり悪役令嬢転生小説なので乙女ゲーム主人公も出てきます。
この作品の乙女ゲーム主人公は主人公と同じく転生者。
でも彼女は別に攻略キャラと恋愛をしたいわけではないようです。
「ただ日常を楽しむ」に徹することにしている。
だって攻略キャラと恋愛したら原作通りになってつまらない。
……と何とも消極的。
別に乙女ゲーム主人公は悪役令嬢に敵意むき出しにしなきゃいけないとか、
悪役令嬢に盲目的にならなければならないって決まりはないので
この路線は間違いではありません。
でも何か足りなく思えました。
最後に
うーん……タイトル詐欺っぽい気がします。
魔法に夢中なのは事実なのですが、やはり「溺愛」が引っかかってしまう……。