試し読みです。
それでは続きを読む、から感想です。
前世で聖女だった事を思い出したレナリア。かつて、聖女が使える聖魔法は、自らの命を削るものだった。婚約者だった第二王子に横恋慕した令嬢を救うために、前世のレナリアは聖魔法を使い果たして死んでしまう。幸い、今世では命を削らなくても魔法が使えるように。そして、レナリアの守護精霊は人気のないエアリアル。
でも……あれ?もしかして前世の魔法も使える?もしも聖女だと分かったら王族と結婚!?もう王族と関わるのは嫌です!目標は、目立たずまったり学園生活を送る事。
全てに手を抜いて目立たないように過ごそうとするレナリアだが、うっかり目立ってしまう事が多くて……。そんなレナリアの、手を抜きたい日々のお話。(あらすじより引用)
評価:★★★★★☆☆☆☆☆(5/10)
簡潔な感想
目立ちたくないけど……能力が……周りが…というテンプレストーリーでした。
前世の死因が聖女の能力の使い過ぎだったので、今世では手を抜いて平穏に暮らす。
それはわかります。
でももうちょっと何かあったら、と思ってしまいました。
手を抜いて目立たないように?無理です
前世の能力が使えるという時点で目立たないという道は途絶えています。
いくら手を抜いても、力の抜き加減では更に目立つ可能性もあります。
なのでほぼ打つ手なしです。
しかも契約した精霊が元気いっぱいで常に本気を出していきたいスタイルな為に、
高度な魔法を周囲に見せてしまうことになるのです。
詰みです。
更には前世の婚約者に似ている王子にも遭遇してますので更に詰みです。
聖女候補の少女(悪役令嬢モノの乙女ゲーム主人公みたいな性格)
レナリアのクラスメイトに平民上がりの強気な少女がいて、
彼女は何と聖女候補。実力はどれくらいか……と思って見てみると、
あんまり……いや全然……って感じでした。
強い精霊と契約した!と豪語していますが自身の実力が伴ってないと意味が無いですよ〜〜!!
(しかもレナリアと契約した精霊曰く「あの精霊はレナリアと契約したくて気をひく為にあいつと契約したんだよ」との事。回りくどいことしちゃってまあ……。)
そんな状態なのに彼女は前世で聖女だったレナリアを見下し敵視。
取り巻き(男子生徒)を連れてデカい顔……。
これ悪役令嬢モノの乙女ゲーム主人公じゃないですか…。
人気のない精霊と契約=目立たないわけがない
あらすじにあるように、レナリアと契約した精霊エアリアルは「人気のない精霊」。
他の人たちは火の精霊とか光の精霊とか比較的目立つ精霊と契約します。
これならレナリアも目立たずに居られるのでは?
……そんなわけありません。
実力者が目立たない精霊と力を合わせて素晴らしい魔法を披露したらどうなるか。
更に目立ちます。
やはり詰みです。
結局手を抜けていない
終盤では限界まで魔力を使ってクラスメイトを魔物から守ったレナリア。
もう戻れないでしょうね。
最後に
本当にテンプレストーリーだった……。
続き物なので、2巻で変化があったらいいなぁ……。
上から目線になっちゃった……。
今回は以上です。
ありがとうございました。