ループしまくって鬱になりそうな作品です。
それでは続きを読む、から感想です。
目が覚めるといつも同じ年齢で、人生のループを繰り返している王女マグノリア。しかもすべての死因に一途すぎる愛を捧げてくるシャムロックが関係しているのだ。「幸せになれば繰り返しは終わる」という助言を受けて、奮闘するがーー何十回めの人生でシャムロックの様子がおかしいことに気づく。予想外の行動を取る彼に、事態は二転三転!
シャムロックの謎の行動に、マグノリアはある決断をする。今度こそ人生のループを止めることができる?(あらすじより引用)
評価:★★★★★★☆☆☆☆(6/10)
簡潔な感想
執着幼馴染みの所為……?と疑わしい死因が何点かあるので、
タイトル通りに受け取ることができませんでした。
確かに幼馴染みやその周囲の人によってマグノリアは死んでしまいますが、
マグノリアの「私に落ち度は皆無」みたいなモノローグにちょっと苛立ってしまいましたね。
ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム状態な主人公
主人公:マグノリアは毎回毎回19歳に何かしらの理由で人生を終えてしまう少女。
彼女は痴情のもつれ(自他共に)が原因で刺されたり崖から落ちたりと散々。
繰り返し繰り返し死んでいくので、
もう彼女はゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの攻撃を受けたディアボロのようです。
主人公めちゃくちゃ被害者ヅラだけど幼馴染みも被害者だからな
さてそんな繰り返し死んでいくマグノリアは自身を「被害者」として、
原因の大半を担う幼馴染み:シャムロックにグチグチと文句を垂れては死に、文句を垂れては死んでいます。
確かに病んでしまったシャムロックに刺されたり、
シャムロックが他の女とくっついたことに安心していたらその女が
「アンタが居るから彼(シャムロック)は私を愛してくれない!!」
と発狂してマグノリアを殺したり……とマグノリアは彼が居る限り19歳で死んでしまいます。
ですが、転生するたび
「またシャムロックが原因で死ぬのか……」みたいな姿勢でいるマグノリアにはちょっと私苛立ってしまいました。
自分は全く悪くない、全てシャムロックの所為!と決めつけて「逃避」している。
繰り返し死んだ所為でそのような精神状態になってしまったのかもしれませんが、
シャムロックの事情も考えていないのは流石に……。
無理矢理ハッピーエンド
最後は「実はシャムロックを愛していたことに気付いた」マグノリアが、何やかんやでシャムロックと結ばれてハッピーエンドです。
なんといいますか……非常に身勝手です……。
女性向けラノベなんだから多少主人公が我儘でも不満には思いませんけど、
マグノリアはちょっと違いますよ……。
あんだけ疫病神みたいに扱ってきたシャムロックを
「ああ私は彼を愛していたんだ」と気付いてからは手のひら返して好き好き……とか。
最後に
月神サキ先生の作品の主人公たちはちょっと私に合う合わないの差が激しいですね……。
今回は以上です。
ありがとうございました。