悪役令嬢モノ行きます。
それでは続きを読む、から感想です。
悪辣な異母妹(いもうと)に騙され、娼館へ売られた公爵令嬢・クラウディア。
病死の果てに14歳の頃へと逆行した彼女は、もはや、初心でも愚かでもなかった。
”健気さ”を演じて冷徹な兄を手玉にとると、”罪悪感”を餌に家庭を顧みない父親を籠絡(ろうらく)。
身につけた知恵と手練手管で、学園では新入生代表を務め、生徒会入りへ。
さらには意図せず、大商会の令息や王太子までも味方に!
それぞれの思惑が渦巻く中、ついに学園で女同士の戦いが幕を開ける!
「大切なものを守るためなら、手段は選ばない。妹が”悪女”なら、それを超えてみせるまでですわ」
元娼婦の令嬢が「悪」で正義を貫く、痛快ラブファンタジー開幕!
(あらすじより引用)
評価:★★★★★★★★★☆(9/10)
簡潔な感想
悪女を目指す割には結構優しいように思えますが、
強気でかっこいい女性という主人公が活躍していたので高評価。
逆行モノというとどうしてもビクビクしながら手探り手探り……になる作品が目立つ中、
毅然とした態度で前世のスキルを用いて人を惹き付けていく様はたいへん好感が持てました。
手玉に取るけど愚かにはしない
前世(娼婦で最期を迎えた)の手管を用いて父親や兄、王太子殿下たちを籠絡していく主人公。
籠絡というと、「人を愚かにしていく」なんてイメージがありますが、
この場合は皆愚かにはならない。
ただただ力強い味方で居続けてくれるのです。
変に主人公を持ち上げてくるわけでもなし。
異母妹(敵)も変に愚かではない
こういうタイプの作品のライバルキャラもとい敵キャラになる女って分かりやすく愚かなのが多い印象。
「愛されるのは自分、あいつ(主人公)は破滅するのが正しい」
今回のキャラもこの手の思考でしたが、
悪、悪、悪!!みたいな姿勢だったのでそこも良いなあ、と感じました。
最後に
読み応えはあると思います。
主人公の設定に関しては、ちょっと好みが分かれそうだけれど……。
今回は以上です。
ありがとうございました。