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「神官長様の罠に嵌められて、元の世界に戻れません」 感想。

 

神官長様の罠に嵌められて、元の世界に帰れません【初回限定SS付】【イラスト付】 (フェアリーキス)

神官長様の罠に嵌められて、元の世界に帰れません【初回限定SS付】【イラスト付】 (フェアリーキス)

  • 作者:月神サキ
  • 出版社/メーカー: ジュリアンパブリッシング
  • 発売日: 2019/01/16
  • メディア: Kindle
 

kindleの読み放題はたのしいな。

本日は小説です。

 

全然関係ない話だと思うんですが、

浅田がこのブログで記事カテゴリを分ける際、

「成人向け」

「全年齢向け」

を使用します。

 

これは自衛という意味で付けてます。

まあこんなブログに来てくれる人に未成年が居るとは考えにくいんですが、

万が一ということもあります。

 

んで基準は何かというと、

「性的描写」の有無ですね。

 

この小説は性的描写があるので、

この感想記事も「成人向け」タグ付けてます。

ですがこちら購入に制限ないですね。

「あなたは成人してますか?みたいなのがない。

 

取り敢えず、

続きを読むから感想へ。

タイトルから察することができますが、

異世界トリップ」小説です。

転生でなく、トリップです。

 

異世界にトリップしてそこでモテモテ生活を送って

そこに永住を…

…ではないです。

 

この主人公:セツナは元の世界に帰りたがっている」状態です。

そりゃあ現実世界に対して特に何の不満もないのに

違う世界に行ったら帰りたいと思うわな。

普通そうだろ?麻痺しちゃってたんだよ。

 

彼女、手違いでトリップしただけじゃなくて

「聖女」として崇められてしまいました。

この世界の聖女って何するのかというと、

国の彼方此方で発生している瘴気を浄化することです。

 

その際同行してくれる異世界在住の男性が1人。

名前はライ。(元は名前もっと長いけど愛称で)

あまり笑わないクールな神官長です。

口調とかそういうのだと、エミヤに近いです。

性格は全然違いますけどね。

実は彼の他に浄化の旅へ同行する人たちが居たのですが、

何でか来れずにセツナはライと2人で各地の瘴気を浄化することに。

 

知っているぞ。

これライが手回しして妨害しとるんやろ。

経験に基づいて言うぞ。

根回ししとるんやぞ。

 

んでセツナはどんな風に浄化してるの?というと。

魔法少女の姿で呪文を唱えて行っています。

マジです。浄化も各地への移動も魔法少女姿、

魔法少女な詠唱を使っています。

後ろでライ笑ってますよ。

しかもこれ女神からの加護でこうなってるので、

全ての元凶は女神:セレネ様です。

(Fateの女神勢とは別ベクトルで厄介な人だぜ)

魔法少女サイト 16 (Championタップ!)

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呪文にも「セレネたん」とか入ってます。

流石異世界だ。完敗だよ。

(まだストーリー終わってないよぉ…。)

 

でも各地の浄化が終われば元の世界に帰れる。

だから今は我慢だ!と言わんばかりに張り切って浄化しに行くセツナ。

その彼女に同伴するライ。

 

……なんですが。

この中で問題が発生します。

このセツナの役職:聖女。

代々国の王族にヤンデレのように執着され

その執着によって元の世界に帰れなくなっているそうな。 

ヤンデレ王子の逃げ腰シンデレラ (Eternity COMICS)

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先代の聖女も王族の男に執着された結果、

元の世界に帰れずこの世界に永住することとなったのです。

(後書きで分かったことなんですがこの手記にある「先代の聖女」は

この作者さんの前作の主人公だそうな)

 

……という手記を読んでしまったセツナ。

めっちゃ焦ります。

そりゃ手記として残される程なので気をつけていかないといけないよね。

 

そしてこの件をライに伝えると、

「じゃあ王族の前で俺たちが恋人同士の振りをしよう」

と提案されました。

 

本当に大丈夫なんだろうか……。

これも浅田の経験則なんですけど。

異世界の人間の提案する「いいこと」って

大抵「主人公」にとって「いいこと」じゃないんですよ。

 

結局は提案者一人の利益というか。

それにずるずると引きずられて主人公も

「あれ?これ私幸せになってるんじゃ??」

と絆され麻痺していくっていうか…。

 

恋人の振り、としてやることは

「王子はおしとやかとか慎ましいのが好みだそうだから、

毎回夜会に参加してそういう女じゃないとアピールしよう」

人前で恋人同士の振る舞いをしてやろう

とかいう

セツナにとって刺激の強すぎる行為の数々。

(いやぁ浅田の今まで読んできたものの中では細やかなものであるが、

これはセツナちゃんの為に刺激が強いものとしておこう。)

 

いくらこの行為に対して「やりすぎじゃないの!?」

セツナが抗議をしても、

「これくらいしないと、王子にヤンデレのように執着されるかもしれないぞ?」

で一蹴されてしまう。

このまま行くと流れで本当に恋人同士になってしまうかも…。

王族に執着はされなくなるだろうけど、

異世界の住人であるライと…。

元の世界に戻りたいセツナにとっては難しい問題に直面します。

 

そんなこんなで全地域の浄化に成功したセツナとライ。

その間に愛し合って(意味深)しまったり色々してしまったけれども。

元の世界に戻るための手筈も済ませて、セツナは元の世界に。

 

最後の挨拶をする際に、ライはとんでもない発言をします。

「これで、婚姻の準備を進められる」。

 

え?あれだけ愛し合って(意味深)おきながら?

本当に恋人同士となるくらいにしておきながら?

他の人とあっさり結婚するの??

…とセツナが混乱したまま彼女は元の世界に。

 

元の世界に戻って元通りの生活を送っていても、

セツナはライのことばかり考えている。

元の世界に戻る前にあんだけ愛し合った(意味深)から、

妊娠しているかもしれない…。

とかいろいろ考えて。

 

その後何等かの形でまたセツナは異世界に。

再び異世界に降り立った時、神官長はライではなく別の人になっていました。

じゃあライは今どこに?もう誰かと婚姻して遠くに行ってしまったとか?

とイラつきながらライに突撃しにいくセツナ。

 

やっとライを見つけると、セツナはライに怒りをぶつけますが

そこで真実を知ることとなります。

 

実は神官長:ライは王族。

しかも長男坊。かなり地位の高い存在です。

 

セツナはそれを聞いて慌てます。

そりゃそうだ、彼女は王族のヤンデレから逃れる為にライと恋人の振り…

からの恋人同士になってたんだから。

その彼がヤンデレな王族の者。

じゃあ今までの努力は何だったんや、と。

 

ですがライから更に衝撃的な事を知らされます。

 

「ライはセツナと初めて会った時に王族の人間であることを告げていた

「でもセツナは突っ走って話を聞かない奴だから王族って部分を聞いていなかった

…って。

 

ええええええええええええええええ。

 

セツナも悪かった。

ライの罠にも引っ掛かったし、逃げ場無し。

…でもライ、セツナが元の世界に戻る時に

「婚姻の準備を進められる」って言ってたよね…?

他の人と結婚したんじゃないの?

 

…実はこれも、ライの策略も含めての罠でした。

 

ライが準備を進めていた、結婚相手。

それは、セツナ。

 

元の世界に帰ったら戻ってくる保証無いんじゃないの?

…いいえ、違うんです。

その理由は「セツナのお腹に子供が宿っているかもしれない」から。

それを気にするあまり、セツナは異世界に戻ってくるだろう、と。

 

……怖すぎるよぉ。

 

実際セツナはお腹の子(居るかもしれない)のことを気にして、

更にライのことを気にして異世界に戻ってきた。

…ライの思惑通り。

彼はもうセツナを離さない。

もう元の世界には帰さない。

 

こうしてセツナはヤンデレ王族兼神官長:ライと婚約し、

異世界で過ごすこととなったのでした。

 

 

 

総合的な感想。

何だろう。あからさまなヤンデレじゃないのに怖い感じ。

怖いよ?

いつものとは別ベクトルで。

(浅田本当に語彙力が皆無の時「別ベクトル」って単語使うよね…)

小説だから、いつものドラマCDによってアバーじゃない分

新鮮味からの衝撃です。

オススメできる小説だと思います。

 

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