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「悪役令嬢ですが攻略対象の様子が異常すぎる①」感想。

 前回の異世界転生モノ感想で

「悪役令嬢モノも読みたい」と言ってましたので。

まずkindleunlimited(読み放題)でお試しを、と思いこちらの

「悪役令嬢ですが攻略対象の様子が異常すぎる」を読みました。

 まず最初に事前に浅田の知る限りでは、

一、「悪役令嬢」は乙女ゲームにおける主人公の超意地悪なライバル」

二、「悪役令嬢」は主人公の攻略対象キャラには良い顔をするが主人公には辛辣

三、「悪役令嬢」は権力などありとあらゆる手段を用い主人公に嫌がらせ、果ては主人公の命を落としかねない行為も平然と行う

四、「悪役令嬢」は主人公の味方となった攻略対象キャラに「断罪」される

五、「悪役令嬢」は最後投獄されたり最悪「死」に至る

…ってことですかね。

 

そういえば昔

「悪役令嬢」っていうのは乙女ゲームには居ないの!!

pixivとかに投稿されてる夢系の悪辣なライバル女が元祖なの!

っていうツイートがまとめられてましたなぁ。

togetter.com

これの関連リンクのブログだったかな

 

確かに「悪役令嬢」という属性は乙女ゲームには居なかったと思います。

乙女ゲームに居るのは「悪役令嬢」ではなく

「たいへん性格の悪いライバル女」ですからね。

「主人公の親友女キャラ」が「まーたあいつらか」「主人公、気にしちゃダメだよ」って慰めてくれるまでがセットの。

 

もしかすると、

「悪役令嬢は存在するけど【悪役令嬢という名称は存在してはいなかった】」

ってのもあるかもしれない。

乙女ゲームも多種多様・千差万別なので

「実は居た、でもその時は【悪役令嬢】って言われてなかった」

ということも微粒子レベルで存在する…?

(「微レ存」なんてもう誰も使ってないんじゃね?インターネット老人会の域かも)

 

実際、悪役令嬢・乙女ゲームではないですが

ジョジョの奇妙な冒険ダイヤモンドは砕けない(4部)に出てくる

山岸由花子さんは「ヤンデレ」として有名です。

なんですが、連載当時は「ヤンデレ」なんて単語は存在していなかったと言います。

なので「悪役令嬢」もそのパターン…?って感じですね。

また前置きが長い!!!

それでは続きを読む、から感想です。

悪役令嬢転生にも色々あるもんだなぁ。

…と最初に思いました。

元の「悪役令嬢」はほぼワンパターンお約束なのに

それを題材にした作品は木の枝のようにどんどん分かれて発展していく。

 

 

まぁみんな「破滅フラグ」を回避するのに必死なのですがね。

いや悪役令嬢に転生したおっさんは違うか。

 

この「悪役令嬢ですが攻略対象の様子が異常すぎる」

乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまった主人公が

様々なフラグになりかねない状況を打破していく、というものです。

こういった作品では乙女ゲームの内容・結末を知っている」から

「このキャラ(攻略対象)と深く関わってはいけない」と気づき

そのキャラと当たり障りのない会話をするなどしてるわけですね。

メタいけどそうするしかないんやで、許してや。

 

これより本編について話します。

主人公は乙女ゲーム「きゅんらぶ(略称)」の悪役令嬢:「ミスティア・アーレン」に転生します。

彼女、悪役令嬢としてのミスティアのやらかした悪事。

①度重なる主人公への嫌がらせ

②主人公を崖から突き落とすなどの危険行為

③みんなの通う学園に放火

 

……ちょっと度が過ぎてるっていうか…あの…。

 

②と③何これ…?

 

ちょっと浅田の想像していた悪役令嬢の振る舞いとは結構乖離してる…。

クローズかと思えばブラックラグーンだった、みたいな。

 

階段何段飛ばししたんですかね。

 

当然こんなことをしたので原作ミスティア投獄されて罰を受けるという結末を迎えます。

なので主人公は本気で断罪投獄エンドを回避する為行動を始めます。

 

行動する。

具体的には

「数々のフラグ(恋愛だけじゃなく攻略対象の家族関係とか因縁とかも)を

折ったり捻じ曲げたりする」

「このシーンでは攻略対象キャラのお母さんが暴漢に襲われて死んでしまう!」

「馬車のドアを開けたら襲われて死、なので外に出ないようにする!」

…みたいな。

 

この第一巻で登場する攻略対象キャラ(乙女ゲーム主人公から見て)は

①悪役令嬢の幼い頃からの婚約者

②享楽主義の貴族

③学園の教師

です。

テンプレな面子ですが彼らを変に刺激して投獄エンド…

なんてことにはしたくないミスティアは色々思考を巡らせて

順調にフラグを折っていくことに成功します。

 

…しかし。

新たにフラグが沢山立ってしまうこととなってしまうのが悪役令嬢転生モノ。

そのフラグは。

 

攻略対象キャラが

ミスティアに歪んだ愛情を抱くようになる。

 

つまりはヤンデレです。

おお!前置きの山岸由花子さんの件伏線みたいになりましたね!

偶然です。

…偶然ですよ?

 

まず①の悪役令嬢の幼い頃からの婚約者。

本来(原作通り)なら完全無欠の王子様。

そんな彼がミスティアの必死のフラグ回避のおかげで、

ミスティアに執着し支配行動をとるヤンデレになりました。

乙女ゲーム風人物紹介では「恋慕……?」と恋愛感情なのかどうか分からない状態になっているようです。

恋慕かどうかも分からない奴が彼女の行動を制限したり

実弟に嫉妬したり

彼女が留学しようとしたらその申請書をダメにしたりするとか地獄ですよ。

いや恋慕があったら大丈夫、じゃないんだけど…。

 

次に②の享楽主義の貴族。

本来ならよくある「俺様」「おもしれー女とか言いそう」枠。

それが、彼女の回避のおかげで

ミスティアを「ご主人」と呼び接触過多の独占欲の強いヤンデレになりました。

最初はお友達として仲良く接していたのに

「毎日屋敷に来て」と強引に約束を取り付ける。

彼女と会う時間が減るので家庭教師を解雇。

(どうやら家の財産を狙っていたとかでそれが理由で解雇したそうな)

毎日のように屋敷に彼女が来てくれるということを

彼女の婚約者の前で堂々と言う。

恐れ知らずというか牽制してるというか…。

人物紹介のところに「要経過観察」ってありますけど

これから先また危険行為するんですか…こわ…。

 

最後に③の教師。

本来なら「実は熱血な教師」「恋愛には慣れていない」…な人。

そんな彼が彼女の回避のおかげで

「自分と彼女は両思い・付き合っている」と思い込む妄想人間に。

庇護願望ありということで危険な行為はしてこないと思うんですが、

何せ「相愛妄想」持ち。

ちゃんと守ってくれるんですかね…。

「症状(ヤンデレ的な)は一貫して安定?」って書いてますけど

ヤンデレは安定してても不安定」と浅田はわかっているので、

彼もまずいです。

 

まだ乙女ゲームの主人公に出会ってもいないのにこんなに拗らせてる三人。

あと症状ばっか注目されてますけど恐ろしいのが

「好きな食べ物・趣味・特技」が原作と変わっている点です。

彼女の回避行動は好物・趣味嗜好をも変えてしまうのは…。

愛、怖いなぁ!!(イバラ○ン)

えっっ!!???

 

どう変化してるかというと。

 

①婚約者

好物:ミートパイ・キッシュ→ホットサンド

②貴族

好物:肉料理全般→クレープ

趣味:賭博→図画工作

特技:手品→暗記

③教師

趣味:散歩→恋愛小説を読むこと

特技:馬術・体術→馬術・体術・外国語

 

…というふうになりました。

貴族は「なーんだ真面目っぽくなってんじゃーん!」って思うかもしれません。

ですがヤンデレとなると話は別です。

 

ヤンデレに暗記という特技を

持たせるとどうなるか

想像できませんか…?

 

考え過ぎだと思いたいですね〜。

 

さーてここまでが一巻。

二巻は読み放題じゃないのでKindle版購入しました。

表紙をみると女の子がいたのできっとこの子が乙女ゲームの主人公でしょう。

さーどうなるんだ。

 

というわけで今回はここまで。

エロがないからすらすら読めますね。

それでは。