今回は異常です。ありがとうございました。

DLsiteがるまにの作品感想やラノベ感想などを投稿しています。

ドアマットヒロインにはなりません。王子の求愛お断り! 感想。

 

今回は悪役令嬢モノではありません。

こちら以前異世界転生したらヤンデレ神官に執着された小説を書かれた

月神サキ先生の作品です。

Kindle Unlimitedで何冊か読めるので少しずつ読んでいます。

浅田最近(偏ってるけど)読書家みたいになってきたな…。

 

そういえば話は変わるんですけど、浅田の近所の本屋の女性向けラノベコーナーに置かれていた文庫本の帯に

異世界転生」「悪役令嬢」「ざまぁ展開」みたいに

作品の特徴がまるでアレルギーの成分表示のように書かれていました。

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まあこのご時世そういうの明記しとかないと荒れるからね…。

昔みたいにリバCPに寛容でもなくなったように感じるし…。

 

話を戻しまして、この作品の感想に移ります。

続きを読む、からスタートです。

 

主人公は小説家。

……なんですよね。

Web連載小説を書籍化させてーってのは小説家にあたりますよね?

 

彼女の小説ビスクドールは夢を見る」はクセの強い小説。

なんと婚約者は殿下という超エリートな地位に居るのですが、

執務はサボるし俺様…っていう許容範囲をゆうに超えるくらい無礼な男。

いわゆる「どうしようもないクズ」です。

いやあダメプリとかに居そう……って言ったら失礼すぎますよね。

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Web連載時代は「早く恋人相手を変えろ」とめちゃくちゃ言われていたそうな。

そりゃあそうじゃ。

 

更にクセが強いのは主人公:クローディアのポジション・属性。

タイトルにある「ドアマットヒロイン」。

浅田が今まで読んできたラノベたちの中にそういうワードがなかったが為に、

少し混乱しています。

ではドアマットヒロインとは。

序盤で彼女が説明してくれています。

 

「ドアマットのように踏まれ虐げられるヒロイン」(要約)

 

シンデレラみたいな?と思っていましたが

シンデレラが虐げられていたのは義母・義姉。

彼女は婚約者である「俺様クズ王子」に虐げられる運命なのです。

え?それDV……。

 

そんな恐ろしい運命にさらされた主人公。

作者である彼女はその主人公に転生してしまいました。

つらーい。自作小説の主人公転生はつらい。

だって「なんで自分こんなシナリオ書いたんだろ…こんなのあんまりだ…」ってなるじゃないですか。

 

転生してしまったのはもう仕方がない…

何がなんでも「ドアマットヒロイン」という過酷かつ不名誉な存在にならないように

主人公クローディアは奮起するのでした。

 

まず何をするか。

それは「お父様の言いなり・お人形とならないこと」を目標に頑張ることです。

彼女の小説のタイトルにある「ビスクドール」は

「周囲の人間にいいように扱われ感情がほぼ皆無な状態」を意味しています。

幼少期から家庭教師に勉強を教えてもらうのとは別に、「お父様からの教育」というモノがありました。

その「お父様の教育」こそが彼女の「ビスクドール」状態につながるモノなのです。

 

だからその「お父様の教育」を突っ撥ねます。

面と向かってボイコットを宣言するのです。

そうするとお父様は「お前の為を思って」などとお決まりのセリフを言うのですが、

クローディアと言い合ううちに

「このままでは陛下との約束を反故に……」と本音を口に出してしまいます。

本性現したね。

 

「言いなりで、余計な口出しをしない女性」に育ててそのまま王子に宛てがうという

現代社会では考えられないようなことを平気でやってのけるのが異世界です。

 

こうしてクローディアはお父様の言いなりにならず、

自由でお転婆?な少女に成長していきました。

そして婚約者であるクズ王子の居るお城に向かい初の顔合わせです。

 

クローディアは「踏まれ虐げられる」ヒロインにはなりたくないので、

勿論王子との婚約解消を望んでいます。

つまりこの縁談が破談となるよう行動するのです。

それが、

「俺様クズ王子に口答えしまくって関係を険悪なモノとする」。

初対面でロクに挨拶をしない王子に苦言を呈するところから始まり、

俺様モード全開の王子に怯まずズケズケと文句を言いまくるクローディア。

 

さあこれで婚約解消確定……!と思いきや。

王子には「覚えてろ!見返してやるからな!」と言われ、

国王から「あいつにあそこまで言えるとは素晴らしい!」と感心され。

終いには「殴ったりしてもいいからあいつを躾けてやってくれないか」と国王に頼まれてしまうのでした。

おいおいどうなってんだ。

この王族どうしたっていうんだ。

 

婚約解消どころか婚約に一歩前進してしまったクローディア。

いけない、これではドアマットヒロインになってしまう。

 

あれからクローディアは様々な方法で婚約解消を図ります。

でもやった事が裏目に出たり王子がなかなか諦めてくれなかったりと難航。

遂には舞踏会で婚約関係にあることを参加者全員に知られてしまうのでした。

このままだと自作連載小説の王子と婚約してしまいます。

そうです。

いくら王子が真面目に勉強したり執務をこなしたりしてカッコよくなろうと、

彼が「自作小説のキャラ」である限りクローディアは結婚する気はないのです。

 

絶対に王子と結婚したくないクローディアは対策を練ります。

まず初めに「修道女として生きていく」ことにしました。

「神の妻」となればいくら王子でも結婚できないからです。

置き手紙を残して修道院に向かうクローディア。

早朝に修道女となる為の儀式を始めようとしたその時。

 

王子が修道院に勢いよく乗り込んできたのです。

その所為で修道女になる道が絶たれてしまいました。

 

それでも諦めないクローディア。

次はメイドとその兄を頼って隣国へ夜逃げします。

ちょうど隣国には叔父家族が引っ越してきていたのでそこでしばらくお世話になることに。

隣国での暮らしも慣れてきた頃、勤め先の男性に告白されてしまいました。

ですが彼女の頭の中ではずっと「シルヴィオ(王子)と比べて…」がぐるぐるしている状態。

 

その後突如現れたガラの悪い男たちにクローディアは誘拐されそうになりますが、

彼女を探しに来た王子が助けてくれます。

剣を使って男たちを撃退。

本来の小説での王子はクズで俺様で執務もサボるいい加減な男…だったのに。

今では自分を物凄く愛してくれる頼もしい男性と思えるようになりました。

 

2回も逃亡を図ったので、王子はクローディアを強制的にお城に住まわせることに。

愛する人を自身の目の届く範囲に置いておくのは当然ですからね。

その夜王子はクローディアを抱き、そのまま中出し。

ちょっと待ってこれ婚前交渉……。

既成事実を作りましたのでこれで婚約は確定です。

 

なんだかんだで絆された主人公。

これにてハッピーエンドです。

 

なお婚前交渉のシーンは割愛。

この文庫シリーズ結構エロシーン書いてるの多いんだけど、

今回は割愛です。これは安心。

浅田はスマホでもKindle使うので電車内でエロシーンの挿絵出てきたら完全に詰みます。

よかった、無くて。

 

総合的な感想なのですが、

口ではイヤイヤ言ってても体というか心は正直なんやな……って…。

 

 



今回はここまで。

ありがとうございました。