今回は久しぶりに純粋な異世界トリップモノを。
「生身(事故って転生じゃない状態)でのトリップ」はだいぶ久しぶりになります。
なんでみんな一回死なないといけないみたいになってるんですかね。
ちょっと深刻な案件なのではないでしょうか?
昔の携帯小説なんて瞬間移動みたいにサクッと異世界(主に漫画やアニメの世界)にトリップしてたのにな……。
今の時代そう簡単にいかないのでしょうか。
色々憂いていますが続きを読む、から感想スタートです。
主人公:大沢ミチルは女子大生。好きなモノは石。
パワーストーンとかですね。
そしてその共通の趣味を持つ後輩に麻紀ちゃんという子がいます。
二人は見た目が正反対。
麻紀ちゃんはナイスバディの美人系。
ミチルは幼児体型寄りの地味系。しかも「座敷わらし」とか言われちゃうタイプ。
そんな二人がある日とある不思議な石を発見した時不思議な力が働いて異世界にトリップしてしまいます。
異世界に二人トリップです。
うっ…頭が…(何かを思い出した模様)
異世界に到着すると、
麻紀ちゃんが実はこの世界の「救国の聖女」みたいな存在だということが発覚します。
すげぇじゃん!!
んでミチルは麻紀ちゃんの異世界トリップに「巻き込まれた」子だと…。
麻紀ちゃんはあれよあれよと聖女(巫女?)として迎え入れられ担ぎ上げられていく。
対してミチルはというと「麻紀ちゃんのお供として来た人物」なので護衛つきで別宅に迎えられることに。
(ちょっと面白かったのは麻紀ちゃんがミチルをずっと「先輩」って呼んでたから
王国のお偉いさんたちがミチルを「センパイ様」って呼んでたとこかな)
さてこのミチルの「護衛」の男性。
彼は下級貴族といえど超強ーい騎士様のカインロットさん。
長髪美青年です。これでもう魅力的ですよね。(浅田基準)
「氷の牙」という異名を持つほどクールな人らしいです。
でもそんな彼は護衛対象のミチルを見るや否や
「お兄ちゃんと呼んでくれ」「絶対に守ってやるからな」など
トンデモ過保護モードに入ってしまったのです。
お姫様抱っこはデフォ。過保護すぎて時々ミチルの制止の声も届いてないこともあります。
ああ残念イケメンって奴か……。
このまま擬似兄妹として過ごすのかと思えば、
ミチルが「石の精霊に愛されし者(結構稀少な存在)」であることが判明
↓
お偉いさんたちと話し合った結果、カインロットさんとミチルを婚姻関係にしようとなる
↓
偽装結婚だからそれなりにやってこう…と思っていたミチル
だけどカインロットさんは今までの思いとかが暴走して本気でミチルを嫁にしようとする
(彼の実家に来た時彼の家族さんは「幼女を嫁にしてしまった!」って青い顔してました…
ミチルが全体的に幼いからね)
↓
彼の暴走の勝利なのか偽装結婚から何段もスキップして本格的に結婚してしまう
というジェットコースター型異世界恋愛を体験することとなったのです。
しかも初夜……なシーンあるんですけど、
カインロットさんマジで「相手を気遣っているようで自身の欲最優先」タイプ
で草生え散らかしました。
ミチルめっちゃ怖かっただろうな…体格差からして抵抗とか緊張とかあるはずなのに
さらに相手に突撃(意味深)されるんだもんな……。
ラストあたりで「旦那様行ってらっしゃーい」みたいなシーンがあり、
そこでミチルが妊娠している描写入ってたんですけど
やりおったな!?
過保護お兄ちゃんやりおったな!!?
もうカインロットさんの暴走が酷すぎて色々放心状態になりかけてたんですけど、
麻紀ちゃんはどうなったのか?
どうやら聖女としての仕事はバリバリやってて、サポートしてくれてる男性と恋愛してるのだとか。
彼女曰く「彼結構腹黒かった」。
二人とも頑張ってね!うん!!
取り敢えず総合的な感想なんですが、
浅田最近「○○な旦那様に愛されすぎて困ってます」系(ハーレクイン系?)に苦手意識持つようになったんですよね。
嫌い、ではないけどちょっと読むの躊躇うというか。
なので今回も表紙とかの雰囲気で「うーんこれ困っちゃう系かな…」って思ってたんですが、
読んでみたらそうでもなく。テンポ良く話が展開していくので読んでて楽しかったです。
あと「悪役令嬢系じゃない」「クズな性格の登場人物が居なかった」っていうのも大きい。
悪役令嬢系はいいのはいい(意味不明)んですけど読むのが辛いな、と思うとめっちゃ読む気になれない……。
あとクズな性格の登場人物っていうのは「主人公たちの行く道を阻んでくる系クズ」じゃなくて
「倫理的におかしいクズ」っていうか……。
やっぱジュエラのインパクトが強すぎる……。
今回の感想は此処までです。
ありがとうございました。