今回は異常です。ありがとうございました。

DLsiteがるまにの作品感想やラノベ感想などを投稿しています。

虐待されていた商家の令嬢は聖女の力を手に入れ、無自覚に容赦なく逆襲する を読みました。

聖女な幼女の逆襲モノ。

それでは続きを読む、から感想です。

簡潔な感想

いじめられていたけど聖女の力を手に入れた!

この力でいじめてた奴らをざまぁしてやる!

……というノリの作品だと思っていたんです。

 

ですが、その予想は素早く無慈悲に打ち砕かれました。

 

人間の倫理観が抜け落ちた聖女が、

躊躇いなく憎い人間を惨たらしく殺していく話でした。

可愛い挿絵があって軽く読めるかな、と思っていたので

ものすごいダメージを喰らいました。

 

とてつもない虐待を受けていた主人公

私は「シンデレラの継母たちみたいないじめを受けたんだろうなあ」と考えていました。

ですが実際はその比ではありません。

殴られ蹴られ、ガリガリに痩せ細るまで痛めつけられる。

更にろくに学習もさせていなかった為に言葉を話せない。

(ずっと「あー」と言ってるだけ)

 

やめて…やめて…と私は読んでいた時ずっとそう思っていました。

 

出会ったのは優しい神官の男性

森に捨てられた主人公。

彼女を拾って救ってくれた人が居ました。

彼は彼女に新しい名前を与え、保護者として優しく接してくれたのです。

 

温かい世界です。

そんな生活をさせてくれた人を主人公が感謝しない訳がない。

その感謝の気持ちから彼女は彼を絶対に守ろうと決意するのです。

 

同じ聖女は動物の姿

彼女は聖女の力を手に入れたのですが、

森には同じく聖女の力を持った「動物」が居ます。

狼の聖女と熊の聖女。

2人とも優しく、聖女の力の使い方を教えてくれます。

 

でもその2人の指導によって、

彼女の「人間としての倫理観」が徐々に失われていくのが辛いと私は感じます。

 

聖女(狂)の復讐

復讐の時。

それは彼女を虐待した商家の娘(義姉)が聖女に任命される式典。

偽の聖女に本物の聖女が制裁を…という運び。

 

だったのですが。

彼女の「人間としての倫理観の欠如」が災いして

義姉だけでなくその家族を聖女の力で惨たらしく殺していこうとします。

 

もう暴走のレベルが桁違い。

大災厄の類だった……。

 

最後に

ラストはハッピーエンドだったんですけど、

もう彼女の恐ろしさが大半を占めていたのでスッキリできない…。

ざまぁなんて言えないです。

恐怖です。

 

今回は以上です。

ありがとうございました。