タイトルで落ちてそうなので読みました。
それでは続きを読む、から感想です。
「偽の聖女であるお前はもう必要ない!」
ベルカイム王国の聖女エリアーヌは突如、婚約者であり第一王子でもあるクロードから、国外追放と婚約破棄を宣告されてしまう。
クロードの浮気にもうんざりしていたエリアーヌは、国を捨て、自由気ままに生きることにした。
そして、隣国リンチギハムの王子ナイジェルと出会い、彼の住む城で暮らし始めたエリアーヌ。
一方、結界を張りベルカイムを陰から支えていた『真の聖女』である彼女を失ったことで、王国は破滅への道を辿っていき……!?(あらすじより引用)
評価:★★★★☆☆☆☆☆☆(4/10)
簡潔な感想
テンプレ要素を詰め込んだだけ……で終わってしまってるように思える作品。
タイトルが大袈裟だったかな?とも。
最終的に終わり、になったのは彼女を追放した国ではなくて……。
タイトル通りに捉えようとしたけど出来なくて残念、そんな感じです。
某所のレビューで「まだ国終わってません!」という
「鹿目まどかちゃんが魔法少女になるまでアニメ見てください!」
めいた文言を見てしまったのでさらにそう思ってしまいました。
わかりやすい愚かムーヴをかましてくる元婚約者(王子)
聖女はいらない!
ていうかお前偽の聖女だろ!
税金泥棒!
聖女と婚約する決まりとかうんざりだ!
婚約破棄、国から出ていけ!
……という超テンプレ罵倒を主人公:エリアーヌに繰り出す王子。
わかりやすい愚かムーヴありがとうございます。
愚か王子に反論しても聞く耳を持たないし、彼に取り入った聖女(?)はわかりやすいぶりっ子。
もう会話すらままならない状態でエリアーヌは国を出ていくのでした。
隣国の王子は分かりやすく良い人
追放されたエリアーヌは魔物に襲われていた人たちを聖女の力で治し、
その功績を認められた後、隣国で過ごすことができるようになりました。
その時に出会った美青年:ナイジェル。
彼は隣国の第一王子。民の平穏が第一、というようなわかりやすい「良い人」です。
エリアーヌはそんな魅力的な彼にどんどんときめいていく。
……でもちょっと元婚約者の王子について呟きすぎかなーー、と思います。
「さっさと断罪を済ませるとするか」
さて追放モノのお約束。
「主人公を追放したことで破滅を迎える国、集団」。
今回は国ですね。
有能な聖女が出ていったのですから、彼女が聖なる力で防いでいた魔物などがやってくるわけです。
その中でも目立つ存在、ドラゴン。
彼は聖女である主人公に侵入を妨げられていましたが、念話を通じて仲良くなったドラゴンです。
今まで入ることが出来なかったのに、今は容易く侵入できる。
それを不思議に思った彼は人型に変身をして彼女を追放した人間の元へ行こうとします。
その時に発したセリフが
「さっさと断罪を済ませるとするか」
です。
こんなセリフ今後滅多に聞けないと思いますので、大事に取っておきましょう。
その後はテンプレ通りの
「お前らがあいつ(主人公)を追放したからこの国はピンチに陥ってるんだぞ愚か者がーー」です。
国……終わってます?
最後まで読みましたが、主人公を追放した国は終わってません。
そりゃあピンチに陥りはしましたがそんなに……ですし。
むしろ彼女を追放するように仕向けた偽の聖女が報いを受けて終わり……でした。
うーむ……タイトル通りというにはちょっと難しいかもしれません。
最後に
まとまってはいるものの、足りない。
そんな感じの作品でした。
今回は以上です。
ありがとうございました。