楽しそうなタイトルの作品を見つけました。
それでは続きを読む、から感想です。
ある日突然、前世の記憶を取り戻し、今世での自身の振る舞いを省みた侯爵令嬢ユリアンヌ。
弟妹いじめに贅沢三昧、婚約者へのつきまとい……
これまでの彼女は、悪行の限りを尽くしていた。
性格はゲス。そのうえ見た目はデブでブスーー
まさに、前世で読んだ小説の悪役令嬢そのものだ。
この先、そんな彼女には暗い未来しか待っていないはず。
どうせざまぁされる運命なら、身も心も綺麗にしてからがいい。
そう考えた彼女は、ダイエットとともに全力で家族孝行をはじめてーー
「家族のためにガッポリ稼いでやりますわ、オーッホッホ!」
アルファポリス「第12回恋愛小説大賞」大賞&読者賞W受賞作、待望の書籍化!(あらすじより引用)
評価:★★★★★★★★★★(10/10)
簡潔な感想
スッキリ進んで、スッキリ終わった。
そんな感じの楽しい作品でした。
悪役令嬢モノだけど回避じゃなくて家族孝行してからざまぁされてやる!……というやる気に満ちた姿勢はとても魅力的です。
キャラに個性がありまくりで面白い
登場するキャラがみんな個性的なところがすごいな、と感心してしまいました。
まずファミリーネームが「ゲッスール」とかもう劇場版クレヨンしんちゃんの域で面白かった。
ハゲーザー、デビュリアとかもうすごいよ。
人見知りな妹、心が乙女な料理人。
もう色々皆さんが素晴らしい。
ゲスな性格は変わらない主人公
大抵の悪役令嬢モノだと、もう別人か?ってくらいしおらしく謙虚に振舞った末に逆ハー……っていうのが多いんですけど、
この主人公は最初から最後までゲスというか性格が悪いままです。
しかし行動は贅沢三昧から節約生活に変わったり、ダイエットしたり。
自身の為だけじゃなくて家族にも貢献して両立ができているのがすごい。
ゲスいけどやり手、これはとてもいいと思います。
マジで奮闘してるので見ていて楽しい
家族全員の悩みを解決する為に色々な所に出向いたり交渉したり、そういう場面がテンポ良く出てくるのが楽しいです。
「あー形だけじゃなくてマジで奮闘してるな」ってのが分かる。
最後に
最終的に主人公はざまぁされてないし、周りの人たちも嬉しそう、楽しそうにしていたので
めでたしめでたしで終わりました。
献身的主人公は性格が悪くてもいけるんだな、と実感しました。
今回は以上です。
ありがとうございました。