BOOKOFFで購入した後、
KindleUnlimitedの対象となっていたことを知り、
ショックを受けました。
最近あるんですよね……こういうの。
それでは続きを読む、から感想です。
学園の魔術実技のテストで、まさかの【2点】を叩き出した、ポンコツ伯爵令嬢ルルリーア。
教師に見捨てられて泣く泣く座学に奔走し、何とかギリギリ卒業出来ることになったのも束の間。
今度は学園の卒業パーティーで、王太子殿下の婚約破棄騒動に重要参考人として巻き込まれてしまった!
突然の事態に混乱しつつも、出来るだけ華麗に(?)証言して、問題は無事解決!
……かと思いきや!! この事件をきっかけに、ルルリーアは次々と大物絡みのトラブルに遭遇しては、割と重要なポジションにいて事件解決を余儀なくされてしまい――!? (あらすじより引用)
評価:★★★★★☆☆☆☆☆(5/10)
簡潔な感想
とことん残念な少女が国絡みの事件の重要参考人になったり、イベントのメインになったり……。
巻き込まれまくり主人公のドタバタコメディです。
話の進行具合はいいな、と思ったのですが地の文が一人称かつめちゃくちゃ語るタイプなのでちょっとうるさめかも……。
地の文がうるさく思える
やはり地の文がうるさいと話が面白くても、読むのがしんどいです。
この主人公、めちゃくちゃ叫ぶんですよね。
「おい」が「うおおおおぉいっ!!?」みたいな。
だから1ページがほぼ母音のオンパレード、になりかけてて本当に読みにくい。
主人公の性格も彼女のハートも好きな部類なんですが、
やはり地の文が邪魔をする……。
事件解決……事件?
あらすじの通り事件解決に貢献します。
でもそれは歩き回ったり走り回ったりして情報を集めて真実を語る!……じゃありません。
最初に起こった王子の婚約破棄騒動。
あの悪役令嬢モノの定番が起こり、
乙女ゲーム主人公ポジの少女が階段から落ちた時に助けた主人公は、王子たちから「彼女(乙女ゲーム主人公ポジ)があいつ(令嬢)に階段から突き落とされたと証言しろ」と促されます。
でも主人公は令嬢が犯人ではなく乙女ゲーム主人公ポジが自分で階段から落ちただけということをわかっていたので、
事実をはっきり伝えました。
つまり令嬢の無実を証明し、王子たちが事件をでっち上げたということを周囲に知らしめることができたのです。
……ちょっと周囲の皆さんあっさり信じすぎではないですか?
この後陛下に事件を解決したことを誉められ、
何と主人公は「陛下担当愚痴聞き係」に任命されてしまいました。
確かに事件によって王子が廃嫡となったことで陛下の気苦労は増えることでしょう。
でも主人公は学園を卒業したばかりの少女です。
一般的な少女に国絡みの愚痴とか大丈夫なのでしょうか……。
まあファンタジー世界だし……。(煮え切らない)
チート能力無双じゃなくて良かった
彼女は魔術の成績が2点と最悪。
しかもその2点は教師がめちゃくちゃ苦労して加算されたモノで、この後とんでもないことになってしまったとか。
そんな彼女ですがある日チート能力に目覚めて……ません。
能力開花というより解放みたいなことは後半で魔術のプロみたいな青年が魔術回路の捻れなどを調整する、というイベントで成されました。
でもチート能力無双じゃありません。
基礎が何とか、というレベルです。
そりゃ魔術の成績2点ですもん。
まあそこが良い所かなと思います。
どん底からいきなりチート能力に目覚めて無双!とかされても、
この話のノリでは合わないと思いますし。
最後に
3巻まで出ているらしいんですけど、
ちょっと地の文のうるささが気になって仕方ない……。
今回は以上です。
ありがとうございました。