ママさん冒険者のお話。
それでは続きを読む、から感想です。
魔物が蔓延る異世界。
元貴族令嬢のシャーリィは無実の罪で全てを失った。
現在は不死者【イモータル】に生まれ変わり、災害級の魔物の首を刎ね、古竜を一刀両断するほどの冒険者となっている。
だが、一見クールな彼女の内面とは──「どうしましょう、私の娘たちが世界一可愛いんですけど!」
重度の子煩悩だった!
かつての復讐なんてそっちのけ。愛する双子の娘たちと静かに暮らすことを望む、一人の母親にすぎなかった……。
そんなある日、竜の軍勢が街へ進撃するまであと3日との報せが届く。だが、その日は娘たちの授業参観日。
《白の剣鬼》として恐れられるシャーリィは、果たして敵勢を撃破し、授業参観に参加できるのか?
最強剣鬼の親バカ冒険ファンタジー!(あらすじより引用)
評価:★★★★★☆☆☆☆☆(5/10)
簡潔な感想
境遇や親子愛、冒険者として最強ぶりを披露。
素晴らしい組み合わせなのですが、やはり淡々とチートというのが気になって仕方がない……。
娘たちへの溺愛ぶりも分かるんですけど、ちょっと愛情のかけ方が
何時ぞやのチートお父様を彷彿とさせるような……。
元貴族令嬢という所も重要な要素なはずなのに
「娘たち(と娘たちを見てくれる人たち)しか眼中に無いバーサーカー」
でゴリ押していったおかげで
「そういやこの人婚約破棄されて拷問受けた恨みを持ってたんだよな……」
と何かを朧気に思い出すような感覚に陥ってしまいました。
酷い……酷すぎる……
主人公:シャーリィは変わった風貌の女性。
真っ白い長髪に、オッドアイ。
なので、周囲から恐れられ、忌み嫌われている。
それでも彼女を愛し、シャーリィが子を授かる寸前まで傍に居てくれた男性が居た。
これにてめでたしめでたし……
……ではありません。
突如冤罪を吹っかけられ、更に傍に居てくれた男性から婚約破棄。
投獄され拷問を受け続ける。
何とか外に出ることはできたが、元婚約者たちへの恨みは大きく膨れ上がり、復讐を誓います。
(娘たちのことしか考えてないから)敵の話を聞かないシャーリィ
……と復讐者になるはずだったシャーリィもある出来事をきっかけに復讐者をあっさりやめてしまいました。
双子の出産です。
あの冤罪を吹っかけ絶望の縁へ彼女を追いやった男との間にできた子ですが、見た目はシャーリィにそっくり。
しかもとても可愛いのでシャーリィは復讐者から親バカな母親に鞍替えしてしまいましたよ。
めでたい……のかな?
そんな親バカなシャーリィですが、冒険者業に勤しむ姿はクールかつ凛々しい。
場数を踏んだ冒険者だから突如巨大な敵に遭遇しても慌てず倒す。
特にヤバいのは娘たちが絡んだ時。
娘たちの授業参観のある日に入った任務では、授業参観最優先で強敵をバッサリ。
敵がつらつらと語っているにもかかわらず攻撃。
容赦なく攻撃です。
うーん、味気が……となってしまいました。
久しぶりに私の「チートならもっと派手に」病が発症しましたね。
チートお父様の親戚のような威圧感のシャーリィ
やはり授業参観でもシャーリィはバーサーカー。
娘たちの容姿(白髪)を「BBAだ!」とバカにした男子を殺気の孕んだ圧をかけまくり。
チートお父様ならその男子は地に足付けられずに血まみれになっていたことでしょう。
バーサーカー、最強保護者ってやっぱりそういう感じなのでしょうか。
最後に
要素、要素は最良なんです……!!
今回は以上です。
ありがとうございました。