今回は異常です。ありがとうございました。

DLsiteがるまにの作品感想やラノベ感想などを投稿しています。

私が妊娠している時に浮気ですって!?旦那様ご覚悟宜しいですか? を読みました。

サンプルから。

それでは続きを読む、から感想です。

評価:★★★☆☆☆☆☆☆☆(3/10)

簡潔な感想

ざまぁが雑ゥ!!!

しかも似たようなざまぁの繰り返し。

もっとこう……あるやろ!!みたいな。

バリエーションが乏しくなるなら頻度を調整してコンパクトにして欲しいかな、と思いました。

あと終盤で「主人公を支えてくれた人と真実の愛に目覚める」みたいなシーンがあるんですけど、素直に喜べない。

 

サンプルで読んだ時よりも愚かさに磨きがかかった浮気夫

サンプル時点では、

「妻が妊娠しているのに浮気!嘘の出張までして浮気!更には浮気相手を孕ませた!」

……という最悪ぶりを見せつけた夫。

しかしその愚かさは序章に過ぎなかった。

彼は更に

①改訂された制度を知らずに「跡継ぎや領主などには男性しかなれない」と思い込み婿養子の立場でありながら平気で浮気

②主人公の出産という大変な時に立ち会わず出張と言って浮気相手と旅行

③そのことを問い詰めたら「貴族男性なら愛人作ったり遊んでもおかしくない」と開き直り

と愚行を重ねる。

そりゃざまぁするなら相手は愚かであればあるほど……なんですけど、

一般常識レベルのことまで欠乏してたら何かヤバくないですか?

ざまぁとかより先に心配になってくる。

 

勘違いしていた浮気夫→浮気夫の勘違いによって暴走した浮気相手→その暴走に便乗した?浮気相手の母親

そんなこんなで、あまりにも愚行を極めた夫に、主人公たち(彼女の家族、夫の家族、主人公を助けてくれる殿下)は徹底的に追い詰めます。

いくら彼がとぼけたり嘘を重ねようが、主人公側には情報収集に長けた人がいますのでそんなものは無意味です。

改訂された制度のことすら知らない愚かな浮気夫は彼の家族から勘当されてしまいました。

そりゃ当然だよね。

 

……で終わるかと思いきや、ざまぁはまだまだ続くドン!

次にやってきたのは夫の浮気相手とその父親。

終始礼儀知らずな浮気相手に彼女の父親めちゃくちゃビビってます。

彼女も浮気夫と同じように「制度が改訂されたことすら知らず夫が公爵になれると思い込んでいる人」だったようで、

彼との子供を身篭ったら主人公を屋敷から追い出して公爵夫人になれる!……と思い込んでいたと……。

愚か、実に愚か……。

しかもめちゃくちゃ頭が悪いのか主人公の傍に居た殿下を知らずに好き放題言いまくる。

でも彼が殿下だということが分かるとすぐに媚び出す……。頼む、そこまでにしておいてくれ……!!

 

そして最後に現れたのが浮気相手の母親。

彼女も浮気相手と同じように勘違いしている。

彼女も浮気相手と同じように殿下の正体を知ると媚び出す……。

いや、これコピペか?っていうぐらい瓜二つなアクション!!

 

ざまぁが雑

まあこの浮気騒動の関係者(というか浮気した側)は主人公たちによってざまぁされて貴族から平民に転落という結末を迎えて終了。

ですけど、これざまぁの中ではかなり雑な部類じゃないかと思いました。

こんなんなら、三人一緒に証拠とか突き出してざまぁ!!すればよくないですか?

特に浮気相手とその母親なんてリアクションがほぼ同じなんですから、

浮気夫

浮気相手と母親

の2部構成でも良かったわけです。

ここ本当に残念です。

 

あと1回別のざまぁがあるんですけど、

それも雑。

というか、浮気騒動のざまぁと同じく

「突き詰めて最後に殿下の正体をバラす」

……をやってしまっているので、

実質殿下は「印籠(水戸黄門の最終兵器)」の役割でしかないように思えるのです。

 

真に愛する人と結ばれた、ではなく印籠を手に入れた

最後に主人公は殿下と結ばれ、彼との子供も産んで幸せに暮らしました、と。

だけどスッキリしない。

その殿下は、主人公がざまぁをする為の「印籠」として使われてきた人なので、

素直に喜んだり祝うことができません。

 

最後に

要素はいいのですが、ざまぁのバリエーションが乏しいとちょっと後味が悪いですね……。

 

今回は以上です。

ありがとうございました。