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異世界落語 1 を読みました。

浅田
相撲の次は落語。 

 

それでは続きを読む、から感想です。

剣と魔法の世界・ターミナルは魔族の侵攻により滅亡の危機を迎えていた。
近隣諸国は皆侵攻され、残されたのは
光の血筋を受け継ぐと言われている、サイトピア国のみ。
そんな絶望的状況を打破すべくサイトピア王が下した命は、
異世界から救世主を召喚する事。
大臣より指令を受けた宮廷視聴者のダマヤは、
天才召喚師クランエと共に救世主召喚を試みる。
「サムライ」「ニンジャ」「リキシ」等、異世界には様々な特殊技能を
持つ者が存在する。
宮廷執務室では皆期待を胸に、ダマヤの報告を待っていた。
だが、ダマヤが召喚して連れてきたのは「キモノ」という見慣れない
装備をまとった一人の男。
彼は……「ハナシカ」であった。
――そう。これは、一人の噺家が落語で世界を救う物語である。

(あらすじより引用)

評価:★★★★★★★★★☆(9/10)

簡潔な感想

ストーリー

  • 派手に暴れるタイプのストーリーではありません。
  • チートな能力を発揮して周囲を驚かせるようなこともありません。

一人の噺家が披露する「落語」で、周囲が変化していくお話。

……といったところでしょうか。

地味に思えるでしょうが、話のまとまり方としてはとてもいいと思います。

ベースが既存の落語+異世界要素ですので。

今回はこのお話

このお話のオチはこうです

異世界の住人のエピソードに場面転換

ああ「あの落語と同じオチだった」ってわけね

……という流れです。

読みやすいですよね。

 

キャラ

主要キャラみんないい人。

一福さんに嫌味言ってくる人居ないので、超ストレスフリー。

嫌味言って突っかかる→主人公のステータスオープン→嘘!?何このチート!?

……ってパターンはちょっとお腹いっぱいと言いますか。

大体のキャラは「落語」にヒントを得てうまく異世界の問題・事件を解決していくのでそこも見ていて面白いです。

 

異世界召喚された「噺家」

  • 剣と魔法の世界:ターミナルの国サイトピアの宮廷視聴者:ダマヤと天才召喚師:クランエは世界を救う「救世主」を召喚。
  • しかしその召喚された「救世主」は武力に長けた職業とは到底思えない「噺家」だった!!

……というのが話の始まり。

テレビ(のような端末)で落語番組を見ていた時に「召喚の道具を持ちながら拍手(手を二回叩く)」をしてしまったのが原因です。

いやあ楽々亭一福さんみたいな真っ当に面白い噺家さんで良かったですね。

召喚されたのが「笑点(毎週日曜の夜ごろ放送されている番組)メンバー」だったらヤバかったと思います。

あの人らすぐメンバーの悪口というか何というか不謹慎なこととか言い出すんで地雷踏みまくりでしょう。

(人のこと犯罪者扱いしたり「そろそろ寿命(若しくはお迎え)かな?」とか平気で言ってきますからね。)

まあある意味戦闘要員として戦ってそうですけど……。

山田くんは座布団を武器にして無双するのかな???

 

ちなみにこの召喚された噺家さん、「落語」しかしません。

「落語を用いた魔法」とかではなく、「ただの落語」。

最初浅田はタイトルを聞いた時、

「落語で特殊なフィールドを展開して戦ったり補助したりするのか!?」

某不夜城のキャスターさんをイメージしていたのです。

しかし噺家さんはずっと「落語を披露している」だけ。

「この話をしたいけど異世界での文化等だとどうなるだろうか?」

と色々考えることもありましたが、

戦闘には一切出ていません。

扇子で敵の刃を受け止めたりなんてシーンは一切ございませんよ。

異世界に召喚されても、彼は変わらず落語を披露しているのです。

その一貫したスタンスに浅田は驚き、感心しました。

 

落語監修に携わった落語家さん「僕は異世界のこと、さっぱりわかりません。」→でしょうね!!

さて、この面白いストーリーを展開するにあたって必須となる「落語」。

こちらを監修されているのが「今もっともチケットの取れない落語家」とも称される落語家:柳家喬太郎さんです。

柳家 喬太郎|一般社団法人 落語協会

巻頭で柳家喬太郎さんはこのようにコメントをされていました。

でも、僕は異世界のこと、さっぱりわかりません。

……でしょうね!!

ラノベも読んだことないですし。

異世界のことを監修しろって言われてもできねぇって(笑)

こんなことを仰りながらも、あそこまで面白いストーリーに仕立て上げる為に監修をして下さった柳家さんに心より感謝の意を表します。

 

最後に

武の「大相撲令嬢」、文の「異世界落語」。

これで文武両道なのでは……!?

(違うよ)

 

今回は以上です。

ありがとうございました。

 

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