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【サンド!】寄生してレベル上げたんだが、育ちすぎたかもしれない【パラセクト!】

 

今回読んだ作品:寄生してレベル上げたんだが、育ちすぎたかもしれない

ニートの栄司が転生して得たのは、他人の経験値を何倍にもして得るスキル【寄生】。

そこで閃いた。「寄生相手と一緒に冒険すれば超効率的に強くなれる!」

他人を助けて自分も強くなる、極楽お手伝い冒険譚始まる!

寄生してレベル上げたんだが、育ちすぎたかもしれない総評

「前に俺が何をやってたかって聞いたよね。その時、俺はニートだって答えた。覚えてる?」

「え?ええ、覚えてるわ。けど――」

「あの時は言わなかったけど、ニートってのは俺の故郷じゃ三つの条件を満たす人間のことを言うんだ」

「エイシ!今はそれどころじゃ!」

ヴェールは俺を止めようと手を伸ばす。

だが、俺はその手を制止し、マンティコアの前へと歩いて行った。

「一つ、教育を受けていない。二つ、職に就いていない。三つ、職業訓練を受けていない。そう、その中には――」

そして剣を抜き、マンティコアと対峙する。

「誰かを助けない人間って条件は、入ってないんだ」

このセリフ、少し「おっ!」と感心してしまいました。

ニートというと、どうしても「働いたら負け」みたいな

「負の部分を正当化したのがモロバレ」感溢れるワードが飛びがち。

ここのやり取りで出てきたエイシのセリフも、

負の部分の正当化ではありますが、

「映画やアニメでのキメ台詞」感を出してくるこの勢いには少し感心しました。

強くなっていく過程が(色んな意味で)分かりやすい

エイシの能力「パラサイト」

人の経験値を得るだけでなく、人の持つスキルも入手可能。

トンデモチート能力でどんどんエイシは強くなっていきます。

 

なろうや異世界転生でチートとなると、

「何って、これくらい普通だと思うけど……。」

「え?俺また何かやっちゃった?」

とかいう主人公のセリフや地の文にイライラする人は居るはず。

自然と(不自然に)身についたチート能力で無双しながら、

飄々と言ってのける様がちょっとね……。

 

しかしエイシは「パラサイト」という能力で

「他人の経験値やスキルを入手して強くなる」ことを自覚してるし、

飄々とした振る舞いをすることは皆無。

「いやいや俺なんて」みたいに言うけど、「実際寄生してレベルを上げたことで強くなった」

という納得の行く理由があるのであまりイライラしない。

分かりやすい成長とチート具合に少し楽しくなりました。

ちょっと盛り上がりに欠けるかもしれない……。

設定とかはとても良いのに、

地の文が何だか物足りない。

文章量っていう意味じゃありません。

メリハリっていう意味です。

最後に

設定はとても良いと思います。

分かりやすいし。

次巻でもうちょっと盛り上がってくれたら!!

 

今回は以上です。

ありがとうございました。