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【傍観者な】どうも、噂の悪女でございます 聖女の力は差し上げるので、私はお暇頂戴します【悪女かも】

 

今回読んだ作品:どうも、噂の悪女でございます 聖女の力は差し上げるので、私はお暇頂戴します

あらすじ

「お前のような悪女とは婚約を破棄する!」

――聖女でありながら突然糾弾され、

王太子から婚約破棄を告げられたマリーアンジュ。

さらに聖女の力も王太子の恋人である男爵令嬢に奪われてしまう。

しかし、それは王太子と新聖女、2人にとって破滅への始まりで・・・。

「聖女の力は他人に譲れるが、あくまでも一時的なものに過ぎない」。

それを知っているマリーアンジュは、束の間訪れた休息に

公爵令息のダレンや友人たちと自由な生活を満喫する。

一方、歯車が狂っていった王太子はマリーアンジュに助けを求めるも、

彼女はただ微笑むだけで・・・。

 

主要人物

 

マリーアンジュ

主人公。
聖女で、今まで国の為に祈りを捧げ続けてきた。
イアン王太子に婚約破棄され、
メアリーに聖女の力を奪われた。
束の間の休息を満喫することとなるが……。

イアン

マリーアンジュの元婚約者。王太子。
分かりやすい愚かっぷりを見せる。
聖女の役割等が完全にすっぽ抜けており、
メアリーに嫌がらせをしている(ことにされてる)

マリーアンジュを「悪女」と罵り婚約破棄をしてしまう。
破滅する奴その1。

メアリー

イアン王太子の新婚約者&新聖女。
たいへん性格が悪く、

クールにそつなくこなすマリーアンジュに敵意を剥き出しにしていた。
聖女の力を奪い、高い地位につけたことに大喜びするが、
そんなうまい話があるわけもなく……。
破滅する奴その2。

ダレン

イアン王太子の側近をしている侯爵令息。
愚かムーヴを繰り返すイアン王太子に心底呆れている。
婚約を破棄され聖女の役を降ろされたマリーアンジュに
積極的にアタックをしかける。
実は彼……。

簡潔な感想

悪女っていうのが名ばかり感。

元婚約者であるイアン王太子や

彼と聖女の地位を略奪したメアリーくらいしか

マリーアンジュを悪女扱いしていない。

悪女ってもうちょっと狡猾とかダークヒーローっぽいのかな?

と想像していただけにちょっと残念かもしれません。

 

周囲の人たちみんなマリーアンジュを

「今まで頑張りすぎてた」

「こんなに優秀なのに」

って感じのことしか言わないし。

じゃあ悪女ってタイトルに入れる必要なくないですか?

ってなる。

 

聖女の力を他人に譲れる(ただし一時的に)

聖女の力を譲渡できることを助言したのは誰だったかな……。

それほど曖昧な状態でいきなり能力譲渡のシーンに移ってしまいました。

 

しかもこの聖女の力、全部を譲渡したわけではないとのこと。

もって一か月ぐらいの期間限定譲渡です。

婚約破棄宣言のあと、

あんなに盛大にやったのに!!?

 

まあそんな大きな能力を

ろくに聖女教育も受けなかった人に使いこなせるわけがないですよね。

案の定聖女の力と自身の能力が見合ってなかったので、

メアリーは身体がボロボロになってしまうのでした。

さらにマリーアンジュから分けてもらった聖女の力は枯渇してしまい、

聖女の座をマリーアンジュに奪い返されてしまいましたとさ。

 

あとメアリーについてですが、

性格悪い&ぶりっ子さが酷すぎて

過去一クソだと思った女だと思いました。

それに引っかかって悪い方向に暴走するイアン王太子にもムカつきました。

もうまさに「敵」って感じだった。

 

傍観者に悪女は務まらんやろ!!!

浅田がマリーアンジュに感じたものは、

ちょっと傍観者が過ぎませんか?

というもの。

 

以前読んだ

「聖女の祈りを一週間やめてみた」ラノベを彷彿とさせる感じ。

konohana-zakuro.hatenablog.com

マリーアンジュが暗躍してイアン王太子やメアリーを追い詰めてざまぁ!!

じゃなくて

聖女の務めを引き継いでくださるのですよね?それじゃあ頼みますわね

(向こうがほぼ勝手に自滅してくれる)

で終わってるのが、

「悪女!?ど、どこがだぁっ!?」となってしまいます。

 

しかも追い詰めるのは大体周囲の人たち。

新しい婚約者のダレンや自身の父親、友人、国王陛下に王妃様……。

自分の手を汚すことなく追い詰めてる感があるので、

マリーアンジュ自身でもう少し動いてほしかったです。

 

最後に

自身の手を汚さない&自身の立ち会っていないざまぁは、

非常に罪悪感を覚える。

共感性羞恥の罪悪感版。

 

今回は以上です。

ありがとうございました。