悪役令嬢モノはたくさんありますねぇ。
(再度しみじみ)
それでは続きを読む、から感想です。
簡潔な感想
タイトルから
「悪役令嬢としての結末を迎えたくないから回避しようと頑張ってるのにどうしてかえって愛されてるの!?」
感がある作品。
それは正しいのですが100%とは言えません。
こちらの作品は
「悪役令嬢云々回避云々と言う隙も暇も与えないサスペンス物」
…みたいな小説です。
原作じゃこうなのに~!とか言ってられないんです。
本当に。
外堀を埋められて婚約破棄ができない
主人公キャサリンは原作では悪役令嬢キャラ。
彼女の結末は若くして処刑されるという絶対回避したいモノ。
だから彼女は「そうだ婚約しなければいいんだ」と思い小さな頃から決意します。
でもお約束はこの作品でも発生します。
王子は腹黒で押しが強いし、
王妃はキャサリンを可愛がりまくり。
(王妃はキャサリンのお父さんと昔からの知り合いで、キャサリンのお母さんが彼に取られたことに今でも怒っているらしい)
こんな状態じゃ婚約破棄なんて無理ゲーです!
ハードな事件が裏で動いていた
実は彼女の奮闘の裏でたいへんハードな事件が発生していました。
大まかに言うと、
国際問題(戦争フラグ)
麻薬売買(しかも学園内にも出回ってる)
軍備品の密輸(上の戦争フラグに繋がる)
…という恐ろしい問題を抱えた事件。
こんな状態で婚約破棄も何もありゃしないって感じです。
最後に
結局婚約破棄はできなかった訳なのですが、
ハッピーエンドです。
大きな事件を解決できたので。
こういう「婚約破棄を目指すもできない」系だと
「これ実は全て主人公の勘違いから…」があるんですけど
この作品は
勘違いしてる暇もありません。
すぐ傍に事件。すぐ傍にサスペンスです。
今回は以上です。
ありがとうございました。