ちょっと変わった?テイストの作品です。
それでは続きを読む、から感想です。
次期聖女を妻にしたいからと、第一王子メイナードから婚約破棄された侯爵令嬢のアイリーン。なのに聖女に選ばれたのはアイリーンだった! 聖女って強力な癒し手のはずで、わたしの力は微力だけどなんで……? と疑問を抱きつつも、「ざーまあー!」と内心高笑い。それからというもの、山のように届く求婚の手紙とプレゼントを避けるため領地へと逃れたら、メイナードが待っていて!? いまさら愛してるとか言われても信じられません! わたしは素敵な人と素敵な結婚をして見せるんだから! 幸せになりたい侯爵令嬢の物騒すぎる聖女生活、いざ開幕!!(あらすじより引用)
評価:★★★★★☆☆☆☆☆(5/10)
簡潔な感想
よくある追放、婚約破棄されたけど自分にはチートな能力がある事が判明!捨てた奴らざまぁwww……ではなく。
ざまぁしたけど実は……、で始まる作品でした。
素敵な人と結婚してみせるんだから!ってあらすじにありますけど出来ないんだろうなぁ……。
ざまぁwwwと思ったら
冒頭はよくある婚約破棄シーン。
(よくあるって私ちょっと麻痺してそう)
次期聖女を嫁にしたいから!……という理由もあるある。
ただ少し違ったのは、
「実は主人公が本物の聖女」と判明するのが「冒頭」という点。
次期聖女として迎え入れられた女性とアイリーンが聖女を判定する水晶玉に手をかざすと、
女性は反応せずにアイリーンには反応し光り輝いた。
この結果に落胆した2人に内心「ざまぁwww」と思いアイリーンの新生活が始まる……という風にして本編開始。
だから、この作品において「ざまぁwww」というのはきっかけや足掛かりに過ぎない。
問題はここからどう展開されるか、って感じですよね。
本編が始まると、
聖女になったアイリーンの元に沢山の求婚の手紙やプレゼント、果てには訪問してくる男性も居るハチャメチャ生活。
……の所に何度も何度も足繁く通う元婚約者のメイナード、
という別方面でのテンプレが。
メイナードを忘れようと新しい恋を探しているのにメイナードにことごとく邪魔をされ、
更には新しい恋の相手は実は……で破局。
一度振ってきた(振られた)男がしつこく付きまとってくるので新しい恋に発展が見られないどころか玉砕、というパターン。
これ……LOVELESS(ラブリス)だ……。
ラブレスじゃないです。ラブリス。
新井理恵先生の。
ええ……
この作品のヤバいのはここから。
「聖女」の定義。
それが王族たちと国民の間でまるっきり違っていた。
聖女というと万民を癒す存在。
それは国民の考えるイメージ。
ですが実際は異なっており、
「聖女」は「神の生贄」。
だから、アイリーンが聖女に選ばれた際にメイナードが落胆していたのは、
「大切なアイリーンが神の生贄に選ばれてしまったから」
という事実が露見してしまったからだったんですね。
メイナードはアイリーンを本当に愛していたから、
聖女という生贄にはなってほしくなかったというわけ。
イイハナシダナーになるんだろうけど如何せんメイナードの言葉と態度が足りていない所為で聖女と判った途端情けなく縋り付いてくる無能王子にしか見えないのだ……。
アイリーンの障害となる事象があっさり解決しすぎ
やはり次期聖女と持て囃された女性は聖女に選ばれたアイリーンを恨みます。
その復讐の為には手段を選ばない。
衝撃的な事件を起こしまし……たが、あっさり解決。
1章?ぐらい挟んだだけであっさりボロを出して事件解決しました。
一体何だったんだろう……?
そういうぐらい刹那的でした。
その前もアイリーンの新しい恋人となった騎士が実は教皇サイドの素性の怪しい人物だった、ということがあっさり分かったり。
こういうのはもうちょい間を持たせると言いますか……。
マジでLOVELESSっぽくなってきた。
LOVELESSは1話完結型だからまあいいけど。
最後に
このスタイル、スタンスで続けていけるかどうか。
そこが気になります。
今回は以上です。
ありがとうございました。